7/26/2016 0 Comments 第98回夏・地方大会「“幻の歓喜”に想うこと 〜岡山大会決勝〜」“幻の歓喜”に想うこと -岡山大会決勝戦- 【岡山大会】7/25 決勝 創志学園4-1玉野光南 負けた?協議で一転再開 創志学園、9回に逆転し初優勝 朝日新聞-2016/07/25 http://www.asahi.com/koshien/articles/ASJ7T5RC3J7TPTQP01L.html 玉野光南の“幻の歓喜”は誰の責任でもない。抗議をした創志学園や判定を覆した審判が悪者で、負けた玉野光南に同情が集まっているように見受けられるが実際にあれは自打球だった訳だ。 創志学園としたら嘘の判定で甲子園の夢を奪われるところだったのだから、真の悲劇のヒーローを生まなかったことは本当に良かったと思っている。これは、時間がかかったとはいえ、事実に基づく判定を行った審判団のファインプレーだと思う。高校野球に抗議はけしからん等と試合を強引に成立させることなく、正確な判断をしたことは素晴らしかったと考える。 欲を言えば、自打球になった瞬間に審判がファールを宣告できれば“幻の歓喜”は起こらなかった。しかし、甲子園をかけた決勝戦。9回、ダブルプレーで試合が決まる極限の場面で、リプレイで観ないと判断しづらい程の打球に瞬時の判断を審判に求めるのは酷なこと。時間をかけてでも正確なジャッジをしたことをリスペクトすべきだと思う。 9回、その問題の自打球を打った創志学園の難波君。もし、そのまま玉野光南の優勝が認められてしまえば、彼はどのような想いで今後を過ごすことになっただろうか。彼は確実に体に打球が接触するのをまさに当事者として感じていたのだから。 最後に玉野光南にとって“幻の歓喜”の影響は大きかったとは思う。5分間の中断で体も冷えただろうし、再開直後の心理状態を思うと気の毒で仕方がない。ただ、甲子園の夢は叶わなかったが、嘘で勝った優勝を背負わなかったこと、嘘の判定で相手の夢を奪わなかったこと、そして思わぬ精神的重圧の中、最後まで正々堂々と戦ったことをどうか誇りにしてほしい。 1点差の9回の攻防。甲子園を目指す、あるいは目指した者にとって、両校の甲子園への想いは痛い程伝わってきた。創志学園には玉野光南の分まで甲子園で頑張ってほしい。 (了) ⚾️KAISPO❗️
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AuthorHidefumi Kai Archives
November 2022
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