3/25/2019 0 Comments Thank you, ICHIRO 第4章『メジャー最後の試合は複雑なカウントダウン』 【⚾️ IchiRoadto50 💫】No.408
Thank you, ICHIRO 第4章 2019.3.22 『メジャー最後の試合は複雑なカウントダウン』 https://www.facebook.com/181294025847171/posts/346195929356979?sfns=mo この春(2019年3月)、来日して行われた東京ドームの試合は4試合。読売ジャイアンツとのプレシーズンマッチが2試合に、メジャー開幕シリーズでのアスレチックス戦が2試合だ。私はプレシーズンマッチの3月17日、開幕シリーズの20日、21日の合計3試合を視察した。ドームを訪れたファン、日米のテレビ観戦のファンを入れて、何人のファンがイチロー選手を観ただろうか。殿堂入り確実なスーパースターが、凡退してもライトの守備に走り、凡退しても一塁に全力で走り、凡退してもルーチンを変えず打席に立つ姿を。スタジアムではいつ交代となるかわからない為、マリナーズの攻撃終了後、イニングの合間にイチロー選手がライトの守備位置に付いてくれるのか、ファンは気が気でななかった。そんな心配をよそにベンチからグラブをはめたイチロー選手が姿を現すたびに、安堵を原動力とした拍手が巻き起こるのである。 日米のファンはメジャー通算3,090本目、日米通算4,368本目の安打を固唾を飲んで待ち続けた。引退の危機から逆境をはねのけ、この試合を迎えたイチロー選手本人こそが、次の1本を誰よりも出したかったに違いない。イチロー選手引退試合となった21日の試合中、ネットニュースでイチロー選手の実質引退を告げるニュースが流れた。スタンドのファンはまた一人、また一人とスマートフォンで知ることとなったに違いない。イチロー選手が打席を重ねるごとにイチローコールのボルテージは上がり、その雄姿を焼き付けようと無数のスマートフォンが世界のヒットメーカーのルーチンをとらえ続けた。三振しても凡退しても拍手を送り続けた。 8回に守備位置についたところで交代を告げられて、最後になるであろう勇姿をスタンディングオベーションが包み込んだ。守備についていた選手も一度ベンチ前に引き揚げた。イチロー選手はチームメイト一人一人と抱擁を交わし、ベンチに退いた。この試合、先発したルーキー菊池雄星は「頑張れ」という言葉をかけられて号泣したようだ。本音を言えば、この時間は私にとって複雑で苦痛でもあった。スタジアムにいると、この段階で引退かどうかがわからないし、本人の口から聞いた訳でもない。情報化社会と言われるが、真意というものは人の心の中にあり、いざという時にはテクノロジーなど無力であると実感した。ただ、そのムードとネットニュースがかけ合わさって、もう押し返すことが出来ない大きな波が私の心を打ち満たしてしまっていた。この時間こそが彼の引退を確定するものなのだろうと。この時間がメジャーリーガーとしてグランドに立つべく僅かに残された時間なのだろう。ダッグアウトに消えてしまったなら、もう背番号51の勇姿を見る事はできまい。そんなカウントダウンが進む焦燥感を感じながら目に焼き付けるどころか、脳裏に焼き付けようと必死だった。 試合は延長12回の末、マリナーズが勝ち、開幕連勝を飾った。試合終了後もファンは帰らずにイチローコールを叫び続けた。イチロー選手はグランドに姿を表し、場内を1周し、ファンとの最後の瞬間を刻み込んだ。チームメートもグランドに出て、日本から来た侍の有終の美を見届けた。この瞬間をスタジアムで共有し、共感できたことを心より誇りに思う。マリナーズ球団には、アメリカのファンにもそれを共有する機会を作ってあげてもらいたいと切に願う。 つづく HIDE(KAISPO) ⚾️ #KAISPO❗️; Facebook “#IchiRoad to 50 to be continued” https://www.facebook.com/IchiRoad-to-50-by-Kaispo-181294025847171/ Instagram; https://www.instagram.com/baseball_innovation/ Twitter; https://twitter.com/AsukeSIR Tumblr; https://www.tumblr.com/blog/kaispo-com
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AuthorHidefumi Kai Archives
September 2022
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