ポストシーズントーナメント日本シリーズ第7戦 バファローズ、第7戦を5−4で勝ち、 |
日本シリーズ第7戦が日本時間10月30日、東京・神宮球場で行われ、オリックス・バファローズが東京ヤクルト・スワローズに5−4で勝ち、1996年以来26年ぶり5度目の日本一に輝いた。 得点経過は下記の通り。 ■バファローズが先制 1回表、プレーボール直後、スワローズ先発、サイ・スニードの初球をこの日、先頭打者に入った太田椋選手がセンターバックスクリーンにホームランを打ち1点を先制した。先頭打者の初球ホームランは日本シリーズ史上初。(1−0) ■バファローズが追加点 5回表、先頭の8番伏見寅威選手あが右前安打で出塁。次打者の宮城大弥投手が犠打を敢行。これがショートへの内野安打になり、一塁、二塁に。太田椋選手も続いて三塁前の犠打を転がしこれも内野安打になり意図せず満塁のチャンスをつくった。続く宗佑磨が一塁ゴロを打ち、捕球した一塁手のホセ・オスナ選手が一塁ベースを踏み一死とし、すかさず中村捕手に転送し、三塁走者の太田選手をタッチアウトにし、併殺を完成させた。二死二塁、三塁と変わったが、次打者、中川圭太選手が四球を選び、再び満塁に。ここで吉田正尚選手が右肘に死球を受け押し出しで1点を追加した。(2−0) 次の杉本裕太郎選手は左中間に飛球を打ち上げたが、塩見泰隆中堅手が捕球できずに後逸。この間に3人の走者が相次いで生還し、一気に5−0とした。(5−0) ■スワローズが反撃 8回裏、バファローズはこの回から右の山崎颯一郎投手が登板。先頭の塩見泰隆選手が右前安打で出塁。続く丸山和郁選手も中前安打で一塁、二塁。次打者、山田哲人選手が三振に倒れた後、4番の村上宗隆選手が右前適時打を放ち二塁から塩見選手が生還し1点を返した。(1−5) 一死一塁、三塁となり、ホセ・オスナ選手がレフトスタンドに3ラン本塁打を放ち、1点差に迫った。(4−5) ■バファローズが逃げ切り勝利 9回裏、抑えのジェイコブ・ワゲスパック投手が登板し、三者凡退に打ち取り、バッファローズが勝利した。(5−4終了) バファローズの投手陣が総じて好投 左腕の宮城大弥投手はプロ入り初の中4日での先発。さらに神宮球場初登板となったが、5回73球を投げ、3安打無失点5奪三振と好投。2番手の宇多川優希投手もセ・リーグ三冠王の村上宗隆選手から152キロの速球で見逃し三振を奪うなど2イニングスを3奪三振無失点。その後、8回に登板した山崎颯一郎投手がスワローズ打線に捕まり、ホセ・オスナ選手の3ラン本塁打を含む4安打4失点したものの、山崎投手はシリーズを通してリリーフとしてチームに貢献した。8回途中、その山崎投手をリリーフした右横手投げの比嘉幹貴投手が続けて2打者を打ち取り、見事な火消し役を果たした。9回は、最も信頼度の高い抑えのジェイコブ・ワゲスパック投手が、鋭く落ちるフォークボールを武器に三者凡退に抑えた。 太田選手の先頭打者ホームランで効果的に 攻撃では、太田椋選手の先頭打者本塁打が序盤で主導権を握った。さらに、5回表、第5戦で痛烈な2本の本塁打を打った吉田正尚選手は、警戒したスワローズバッテリーによるインコースの際どいコースへの直球を誘発。押し出し死球で追加点を演出。もう一人のスラッガー、杉本裕太郎選手は、吉田選手の後の打者として、結果的に失策とはなったが、3点を追加する一打を放ち、存在感を見せた。 サイ・スニード投手が試合をつくる スワローズの先発、サイ・スニード投手は、試合開始直後、いきなり初球を太田選手に本塁打を浴びたものの、試合を壊さなかった。4回2/3を投げて、6安打5失点(2自責点)も、5回裏は内外野のまずい守備によるピンチの拡大と失点だった。サイ・スニード投手降板後は4投手の継投で追加点を与えなかった。スワローズ打線は、8回裏4安打集中4点を挙げて1点差に迫る粘りを見せたが、強力な相手投手陣の前にあと一歩及ばなかった。 バファローズの優勝はイチロー氏時代以来 バッファローズは、開幕3戦で2敗1引き分けの劣勢から見事に巻き返した。4戦目以降は4連勝で故・仰木彬監督やイチロー氏を擁した1996年以来、26年ぶり5度目の日本一を達成した。昨年は同じスワローズ相手に2勝4敗でシリーズ敗退。今年、その雪辱を果たした。山本由伸投手や宮城大弥投手らの先発陣、阿部翔太投手、山崎颯一郎投手、宇田川優希投手、ジェイコブ・ワゲスパック投手らのリリーフ陣は球界随一の実力を備えた。打撃では、吉田正尚選手や杉本裕太郎選手のスラッガーに加え、あらゆるタイプの打者を打線に起用し、うまく機能する素晴らしいチームだった。 (NPB No.197 KAISPO No.1385) 日本シリーズ表彰選手 最高殊勲選手 杉本裕太郎選手(バファローズ) 優秀選手 山﨑福也投手(バファローズ) 吉田正尚選手(バファローズ) 塩見泰隆選手(スワローズ) 敢闘選手: ホセ・オスナ選手(バファローズ) |
第6戦
バファローズ、自慢の投手陣がスワローズを1安打完封、日本一に王手
バファローズ3−0スワローズ / B3勝2敗1分/ S2勝3敗1分/2022年10月29日(神宮球場)
日本シリーズ第6戦が日本時間10月29日、スワローズの本拠地、東京・神宮球場で行われ、バファローズが3−0でスワローズを破り3連勝。26年ぶりの日本一に王手をかけた。一方スワローズは明日の第7戦は絶対に負けられない状況となった。 得点経過は下記の通り。 ■バファローズが先制 6回表、1番打者の太田椋選手が左前安打で出塁。続く宗佑磨選手が送りバントを決めて太田選手が二塁へ。3番打者の中川圭太選手が三振に倒れた後、前の試合で2本塁打を打った4番吉田正尚選手が申告敬遠され、二死一塁、二塁となり、杉本裕太郎選手が右前適時打を放ち、二塁から太田選手がホームインしバファローズが1点を先制した。(1−0) ■バファローズが2点を追加 9回表、この回先頭の安達了一選手が右前安打で出塁。スワローズの投手はこの回から抑えのスコット・マクガフ投手。次打者の紅林弘太郎選手が投手前に犠打を転がしたが、マクガフ投手が一塁へ悪送球(記録はエラー)。ボールが逸れる間に安達選手が一気に生還し2点目を挙げた。打者走者の紅林選手は三塁まで進塁した。(2−0) 続く伏見寅威選手がファーストファールフライに倒れたあと、リリーフの山崎颯一郎投手の代打、西野真弘がライトへ犠牲フライを打ち、紅林選手が生還し点差を広げた。(3−0) バファローズは5人の継投で見事な1安打の完封リレーだった。先発した左腕の山﨑福也投手はスワローズ打線を5回をわずか1安打3奪三振で零封。6回以降の各1イニングを宇多川優希投手、平野佳寿投手、山崎颯一郎投手、抑えのジェイコブ・ワゲスパック投手が無安打無失点に抑える素晴らしい好投を見せた。 またスラッガーの杉本裕太郎選手も重要な場面で役割を果たした。5回表、前の試合で強烈な本塁打を2本放っている4番の吉田正尚選手が申告敬遠で勝負を回避されて、二死一塁、二塁。勝負を挑まれた杉本選手が適時打を打ち結果を出した。 スワローズの投手陣も好投したが、打線が1安打に抑え込まれ全く援護がなかった。スワローズは2勝3敗1分。明日の第7戦を残し、あとがない状況になった。 第7戦は明日、神宮球場で行われる。勝利が必須のスワローズは右腕のサイ・スニード投手(30)が救世主を担う。サイ・スニード投手は先週日曜日の第2戦に先発し、4回を投げて6安打2失点4奪三振。試合は引き分けたので勝敗はつかなかった。バファローズは昨年の新人王左腕の宮城大弥投手(21)が先発。宮城投手は今週火曜に行われた第3戦に先発登板し、5回1/3を投げて6安打3失点5奪差三振。スワローズの山田哲人選手に3点本塁打を打たれ負けがついた。 (NPB No.196 KAISPO No.1380) |
第5戦
吉田正尚選手の特大サヨナラ弾でスワローズ震撼、
バファローズがシリーズをタイに持ち込む
バファローズ7−6スワローズ / S2勝2敗1分-B2勝2敗1分/ 2022年10月27日(京セラドーム大阪)
日本シリーズ第5戦が日本時間10月27日、バファローズの本拠地、京セラドームで行われ、バファローズが主砲、吉田正尚選手のサヨナラ本塁打でスワローズを6−4で下し2連勝。対戦成績を2勝2敗1分けとしてシリーズを振り出しに戻した。 得点経過は下記の通り。 ■スワローズがが先制 5回表、青木宣親選手の安打と山田哲人選手の四球で2死1塁、2塁として、ホセ・オスナ選手が中前適時打を放ち1点を先制。(1−0) ■スワローズが追加点 2回表、8番のドミンゴ・サンタナ選手がバファローズ先発の田嶋大樹投手から左中間スタンドへソロ本塁打。2−0とリードを広げた。(2−0) ■バファローズが同点に 4回裏、先頭の杉本裕太郎選手が中前安打で出塁。宗佑磨選手がレフトへのポテンヒットで続き、1死1塁、2塁。次打者、太田涼選手がショートライナーで2死後、8番の紅林弘太郎選手が中前適時打を打ち、2塁から杉本選手が生還し1点を返した。(1−2)続く、若月健矢選手が左越え二塁打を打ち、連続適時打で同点に追いついた。(2−2) ■バファローズがリードを奪う 5回裏、スワローズ先発の山下輝投手から、首位打者2回の吉田正尚選手が中堅右スタンドにソロホームランを打ち、1点をリード。この本塁打が今シリーズチーム初本塁打。(3−2) ■スワローズが逆転 6回表、7番中村悠平選手がレフトへの2塁打で出塁。1死後、9番長岡秀樹選手が右前適時打を放ち同点に追いついた。(3−3) 続く塩見泰隆選手のボテボテのゴロが二塁手への内野安打となり、1死1塁、2塁。次打者の青木宣親選手がライト線へ適時二塁打を打ち、長岡選手がホームを踏んで逆転した。(4−3) ■バファローズがサヨナラ勝ち 1点を追うバッファローズは9回裏、若月健矢選手の代打、安達了一選手が先頭打者として四球で出塁。(スワローズはこの回から守護神のスコット・マクガフ投手が登板。)安達選手は次打者、福田周平選手の犠打で二塁へ。続く西野真弘選手はマクガフ投手を強襲する内野安打。打球を弾いたマクガフ投手は、体勢を崩しながらの一塁への送球がファールグランドに逸れる間に安達選手が2塁から一気に生還し、土壇場で同点に追いついた。(4−4) 次打者、中川圭太選手が三振に倒れ2死となったが、吉田正尚選手がライト再上段席へ叩き込むサヨナラ2ラン本塁打を放ち勝負を決めた。推定飛距離130メートルの強烈な当たりだった。(6−4終了) 両チーム、二桁安打(スワローズ12、バファローズ11)を放つシーソーゲームとなったが、バッファローズ自慢のリリーフ陣(阿部翔太投手、平野佳寿投手、ジェイコブ・ワゲスパック投手)が7回以降の3イニングスを無失点で凌ぎ、3−4の1点差を保って9回裏につないだことが勝因の1つと言えるだろう。特に阿部翔太投手は第2戦の9回に同点3ランホームランを浴び、バファローズは勝ち試合を引き分けに持ち込まれた。しかしこの日は1回1/3を好投。阿部投手は今季リリーフエースとして44回を投げて1勝0敗、23ホールドポイント。防御率は1点を切る0.61とリーグ優勝に大きく貢献。今日の好投で残り2試合に向けて気持ちを切り替えて挑めるだろう。 またバファローズのシリーズ制覇の鍵を握る選手の一人、吉田正尚選手が2本の本塁打。今シリーズ昨日までチームは本塁打がなかっただけに勢い付ける2発となった。もう一人の主砲、杉本裕太郎選手は昨日の第4戦で決勝適時打。杉本選手にも一発が出ればさらにシリーズの流れを呼び込める。 しかし、シリーズはタイになったとは言え、ここまでの試合内容はスワローズの試合巧者ぶりが上回っているのは否めない。この後の第6戦、第7戦は再びスワローズの本拠地、東京・神宮球場に舞台は戻る。ホームの後押しも受けるスワローズが有利とみる。バファローズは試合を有利に進めるためにもアウェイの2試合は先制点をとりたいところだ。 第6戦は日本時間28日(土)、神宮球場で行われる。 (NPB No.194 KAISPO No.1372) |
第4戦
バファローズ、強力投手陣がスワローズを1−0完封、今シリーズ初勝利
バファローズ1−0スワローズ / S2勝1敗1分-B1勝2敗1分/ 2022年10月26日(京セラドーム大阪)
日本シリーズ第4戦が日本時間10月26日、バファローズの本拠地、京セラドームで行われ、バファローズが1−0の息詰まる投手戦を制し、今シリーズ初勝利を挙げ、対戦成績を1勝2敗1分けとした。 得点経過は下記の通り。 ■バファローズが先制 3回裏、この回先頭の3番中川圭太選手が死球で出塁。次打者、吉田正尚選手の二塁ゴロの間に中川選手が二塁へ進塁。5番の頓宮裕真選手が三塁ゴロに倒れ、二死二塁となって、6番杉本裕太郎選手が左前適時打を放ち、二塁から中川選手が生還し1点を先制した。(1−0)この1点が両チームにとってこの試合唯一の得点となった。 バファローズの投手陣が1点をよく守り切った。先発右腕の山岡泰輔投手は4回1/3を投げて、5安打無失点。5回表一死三塁の場面で山岡投手を引き継いだリリーフの宇田川優希投手は150キロ中盤の速球と落差の大きいフォークボールを有効に使い後続二人を三振に切ってとった。宇田川投手は1回2/3を投げて被安打4ながら無失点。7回、8回を山崎颯一郎投手が抑え、9回をジェイコブ・ワゲスパック投手が締めた。 スワローズの投手陣も好投したが打線の援護がなかった。先発の石川雅規投手は5回をわずか2安打に抑え4奪三振。打たれた1本が杉本選手のタイムリーとなったのが悔やまれる。42歳の石川投手は勝てば日本シリーズ最高齢勝ち投手となるところだったが実現しなかった。6回、7回を木澤尚文投手が無失点に抑えた後、8回は今野龍太投手が、3四球を出しやや不安定ながら点を与えなかった。 バファローズは、この後、第6戦と7戦はスワローズの本拠地の神宮球場になるだけに、明日のホームでの最終試合もとって、シリーズをタイにして敵地に乗り込みたいところだ。 京セラドームでの最後の試合となる第5戦は明日行われる。2勝目を狙うバファローズは左腕の田嶋大樹投手が先発する。26歳の田嶋投手は今季、20試合に登板し9勝3敗、防御率2.66。スワローズ戦の登板はなし。一方で、依然2勝1敗1分けとシリーズをリードしているスワローズは、23歳のルーキー左腕、山下輝投手が先発する。山下投手は先月の22日に一軍デビューしたばかり。今シーズンは2試合12回1/3を投げて1勝1敗、防御率1.46。バファローズ戦の登板はなし。 (NPB No.192 KAISPO No.1368) |
第3戦
スワローズ、山田のお目覚め弾でバファローズに大勝、第3戦を7−1
スワローズ7−1バファローズ / S2勝1分-B2敗 1分/ 2022年10月25日(京セラドーム大阪)
日本シリーズ第3戦が日本時間10月25日、バファローズの本拠地、京セラドームで行われ、スワローズが7−1でバファローズに大勝。対戦成績を2勝1分けとした。負けたバファローズはホームに戻っての初戦も流れを変えることができなかった。 得点経過は下記の通り。 ■スワローズが先制 5回表、この回先頭の中村悠平選手が左前安打で出塁。次打者、ドミンゴ・サンタナ選手も中前安打でつなぎ、無死一塁、二塁とした。その後の2打者が凡退した後、2死となって、この試合、一番打者に入った山田哲人選手がバッファローズ先発左腕の宮城大弥投手からレフトスタンドへ3点本塁打を放ち、先制した。(3−0) ■スワローズが追加点 7回表、この回先頭の8番丸山和郁選手が一塁線へバント安打を決めて出塁。1番山田哲人選手が四球、3番塩見泰隆選手が死球となって二死満塁のチャンスをつくり、今季三冠王の村上宗隆選手が押し出しの四球を選び1点を追加した。(4−0) ■スワローズがダメ押し 9回表、山崎晃大朗選手の中前安打と塩見泰隆選手の死球で1死一塁、二塁。4番の村上宗隆選手中堅へ二塁打を打ち、山崎選手と塩見選手が生還し6−0とリードを広げた。続くホセ・オスナ選手も中前適時打を放ち、二塁から村上選手が生還し、7−0とした。(7−0) ■バファローズが最後に維持 9回裏、6番の中川圭太選手が左前安打で出塁。次打者、杉本裕太郎選手も中前安打で続き、一死一塁、二塁と好機をつくった。ここで伏見寅威選手の代打に入った西野真弘選手が左前適時打し1点を返した。しかし後続が打ち取られ敗れた。 (7−1終了) スワローズは左腕の高橋奎二投手が先発。6回を3安打無失点に抑え、7三振を奪う好投。バファローズは昨シーズンの新人王左腕の宮城大弥選手が先発。5回を投げて6安打3失点5奪三振。山田選手に打たれた3ラン本塁打が悔やまれた。 スワローズは投打ともに安定感を見せている。特に1、2戦と無安打だった主砲の山田哲人選手が今日はシリーズ1号本塁打を含む4打数2安打と復調の兆しを見せた。クライマックスシリーズでMVPに輝いたホセ・オスナ選手は2戦目までで打率7割。この試合も2安打を放ち好調を維持した。4番の村上宗隆選手も2安打3打点と貢献した。 一方でバファローズはここまで2敗1分とシリーズ開幕3戦で厳しいスタートとなった。得点圏に走者を出しチャンスを作るものの後一本が出ない。キーマンとなる主砲の二人、2度の首位打者を誇る吉田正尚選手と昨シーズンのホームラン王、杉本裕太郎選手に本塁打が出ると流れを変える可能性がある。第4戦を落とすとスワローズに王手をかけられるだけに是が非でも明日は勝ちたいところだ。 第4戦も明日、京セラドーム大阪で行われる。バファローズは右腕の山岡泰輔投手が先発する。山岡投手は今季、22試合に登板し6勝8敗、防御率2.60。スワローズ戦には1試合に登板し、7回6安打自責点1、8三振を奪い勝ち投手になっており、なんとかスワローズの勢いを止めたい。スワローズは42歳のベテラン左腕の石川雅規投手が先発する。石川投手は今季16試合に投げて6勝4敗、防御率4.50。バファローズ戦には1試合に登板し、5イニングを投げて被安打5、自責点1、奪三振4で石川投手も勝ち投手になっている。 (NPB No.189 KAISPO No.1363) |
第2戦
内山の9回弾でスワローズ敗戦回避もバファローズは痛い引き分け
スワローズ3−3バファローズ 延長12回引き分け/ S1勝1分-B1敗1分 / 2022年10月23日(神宮球場)
日本シリーズ第2戦が日本時間10月23日、東京の神宮球場で行われた。試合は延長12回まで行われたが、3−3で規定により引き分けになった。 得点経過は下記の通り。 ■バファローズが先制。 3回表、先頭の紅林弘太郎選手がライトへの二塁打で出塁し、次打者の伏見寅威選手の二塁ゴロで三塁へ進塁。次打者、バファローズの先発、山﨑福也選手が右前適時打で1点を先制。(1−0) さらに安達了一選手が右前安打で一塁、二塁とし、宗佑磨選手が右前安打。これをスワローズの右翼手、ドミンゴ・サンタナ選手がファンブル(記録は失策)する間に山﨑選手が生還し2−0とした。 ■バファローズが追加点。 5回表、2死一塁、三塁からバッファローズのスラッガー、杉本裕太郎選手が三塁へ適時内野安打を打ち1点を追加し、3−0とリードを広げた。 ■スワローズが土壇場で同点に追いつく。 9回裏、先頭の宮本丈選手が右中間を破る二塁打で出塁。続く塩見泰隆選手が四球を選び、無死一塁、二塁。ここでリリーフ投手の今野龍太選手の打順となったが、内山壮真選手が代打で打席に入り、レフトスタンドへ起死回生の3ラン本塁打を打ち、土壇場で3−3に追いつき延長戦に持ち込んだ。 試合は3−3のまま延長12回まで決着がつかず規定により引き分けとなった。試合時間は5時間3分に及び、両チーム共に8人の投手を費やした。 8回まで3−0とリードして、勝利まであと1イニングとしていただけにバッファローズにとっては痛い引き分けとなった。しかし、移動日を挟んで第3戦から舞台をバファローズの本拠地、大阪に移す。ホームアドバンテージを利用してうまく気持ちを切り替えたいところだ。 (NPB No.188 KAISPO No.1358) |
第1戦
スワローズ、効果的3発でバファローズに先勝
スワローズ4−2バファローズ / S1勝-B1敗 / 2022年10月22日(神宮球場)
日本シリーズが日本時間10月22日、東京の神宮球場で開幕し、セントラルリーグ優勝の東京ヤクルトスワローズとパシフィックリーグ優勝のオリックスバファローズの第1戦が行われた。両チームともに2年連続での出場。昨年はスワローズが4勝2敗で日本一に輝いた。今年は予告先発が採用される。7戦4戦先勝で行われるシリーズは第1戦、2戦はスワローズの本拠地、神宮球場で、3戦、4戦はバファローズの本拠地、京セラドーム大阪で行われる。以降、勝敗に応じて、第5戦は京セラドーム、6戦、7戦は神宮球場を舞台とする。今日は4−2でスワローズが勝ち先勝した。 スワローズは幸先のいいスタートを切った。 ■初回、先頭の塩見泰隆選手の左前安打と今季三冠王を獲得した村上宗隆選手の四球で2死1塁、3塁の好機をつくり、ホセ・オスナ選手が左前適時2塁打を放ち2者が生還し2点を先制した。 ■しかし、バファローズもすぐに反撃。2回表、2安打と四球で1死満塁と攻め、紅林弘太郎選手の右前適時打で1点を返した。続く先発投手の山本由伸選手が空振り三振に倒れたが、依然2死満塁から1番福田周平選手がスワローズ先発、小川泰弘投手から押し出しの四球を選び2−2の同点とした。 ■3回裏のスワローズの攻撃。先頭の塩見泰隆選手が4冠投手、山本由伸投手からの左中間スタンドへのソロ本塁打で3−2と勝ち越し。さらに5番のホセ・オスナ選手も左越ソロ本塁打を打ち、4−2と2点差とした。 ■8回表のバッファローズの攻撃。先頭打者として左前打で出塁した西野真弘選手を犠打で2塁に送り、その後、2死となって救援登板していた阿部翔太選手の代打、T-岡田選手が中前安打を打ち、西野選手が生還。3−4と1点差に詰め寄った。 ■8回裏、スワローズは今季、歴代2位となるシーズン56号本塁打を放った村上宗隆選手が、ダイヤモンドバックスでセットアッパーとして活躍した平野佳寿投手から右越ソロ本塁打を打ち、勝負を決めた。(4−2) バファローズは、3本の被本塁打が響き及ばなかった。 スワローズの先発右腕、小川泰弘投手は5回を投げて6安打、自責点2で今シリーズ1勝目。6回以降は4人の救援投手が1失点に抑え逃げ切った。 脇腹の違和感で降板 バファローズは日本球界随一の山本由伸投手に第1戦を託したが、4回0/3を4安打4自責点4奪三振。被安打のうち2本は塩見選手とオスナ選手の本塁打だった。山本投手は5回先頭打者のキブレハン選手の打席の途中で脇腹の違和感を訴え降板した。 第2戦も明日、神宮球場で行われる。スワローズは右腕のサイ・スニード投手が先発。今季23試合に登板し9勝6敗防御率3.54。バファローズ戦は1試合で0勝1敗。バファローズの先発は右腕の山﨑福也投手。今季5勝8敗防御率3.45。スワローズ戦の登板はなし。 (NPB No.186KAISPO No.1352) |
クライマックスシリーズ
ファイナルステージ
パ・リーグ第4戦
猛牛軍団、鷹をサヨナラで退け、燕にリベンジへ
バファローズ3−2ホークス / 2022年10月15日 パ・リーグクライマックスシリーズ、ファイナルステージ、オリックスバファローズ対福岡ソフトバンクホークスの第4戦が10月15日、京セラドーム大阪で行われた。試合はバファローズが3−2のサヨナラでホークスを下し、アドバンテージの1勝を含め4勝目を挙げ、2年連続14回目の日本シリーズ進出を決めた。 バファローズは4回、吉田正尚選手が、ホークス先発・和田毅投手から今シリーズ2本目となる2ラン本塁打を放ち、2−0とリード。 しかし、7回、ホークス、アルフレッド・デスパイネ選手に同点2ラン本塁打を許し、試合は振り出しに戻った。 9回、バファローズは2死2塁、3塁と一打サヨナラの場面を迎え、3番の中川圭太選手が三遊間を鋭く破るヒットを放ち、3−2でサヨナラ勝ちした。 バファローズの先発右腕、山岡泰輔投手は4回を投げて2安打無失点4奪三振と好投。後を継いだ右腕の宇多川優希投手は2回を投げパーフェクトピッチング。3番手の山崎颯一郎投手は打たれた唯一のヒットがデスパイネ選手の同点2ランとなったが、2回2失点3奪三振。160キロの速球も見せた。9回は右腕の阿部翔太投手が1安打無失点に抑え、打線の反撃を待った。 セ・リーグも東京ヤクルトスワローズが2年連続で日本シリーズ進出を決めている。昨年はスワローズがバファローズを破っており、バッファローズは今回雪辱を期す。 7戦4戦先勝で行われる日本シリーズは10月22日、神宮球場で開幕する。 (NPB No. 108 KAISPO No. 1328) |
セ・リーグ第3戦
村上の”痛打”で虎退治、燕、日本シリーズへ
スワローズ6−3タイガース / 2022年10月14日 東京ヤクルトスワローズの3勝(1勝のアドバンテージ含む)、阪神タイガースの2敗で迎えたセ・リーグクライマックスシリーズ、ファイナルステージ第3戦が10月14日、神宮球場(東京)で行われた。試合はスワローズが6−3でタイガースを退け、ファイナルシリーズ全勝で2年連続の日本シリーズ進出を決めた。スワローズの日本シリーズ連続出場は1993年以来。 今日のスワローズは逆転勝ちだった。 0−3と3点を追う7回、2死満塁のチャンスをつくると、山崎晃太郎選手が打った一塁ゴロを2塁封殺を狙ったタイガースのジェフリー・マルテ一塁手が二塁へ暴投。二者が生還し2−3と1点差とした。次打者、宮本丈選手が四球を選び、再び満塁とし、今季リーグ三冠王の4番村上宗隆選手が相手ピッチャー、浜地真澄投手へボテボテ内野ゴロ打ち、一塁へヘッドスライディイングする激走で内野安打にし同点。処理した浜地投手の一塁手へのグラブトスが暴投となる間にさらに二人がホームインし一気に5−3と逆転した。8回には2015年の本塁打王、山田哲人選手がダメ押しの適時二塁打を放ち、6−3と点差を広げた。 スワローズの先発、高橋奎二投手は5回4安打3失点7奪三振。その後、3人のリリーフ投手が無失点でつなぎ、9回は抑えのスコット・マクガフ投手が締め逃げ切った。 タイガースのエース、青柳晃洋投手も好投した。6回2/3を投げて、3安打4四球5奪三振。3−0とリードした状態で降板し、ファイナルシリーズ生き残りをかけて勝ちを確信したと思われるが、エラーでの逆転負けという思わぬ結末を迎えてしまった。 7戦4戦先勝で行われる日本シリーズは10月22日からスワローズの本拠地、神宮球場で開幕する。スワローズはセントラルリーグ及び前年優勝チームとしてパシフィックリーグ優勝チームと対戦する。 (NPB No. 106 KAISPO No. 1326) |
パ・リーグ第3戦
千賀のお化けフォークに猛牛打線沈黙、鷹が望みつなぐ
ホークス3−0バファローズ / 2022年10月14日 パ・リーグクライマックスシリーズ、ファイナルステージ、オリックスバファローズ対福岡ソフトバンクホークスの第2戦が10月14日、京セラドーム大阪で行われた。試合は後のないホークスが3−0で勝ち、CS突破への望みをつないだ。今日の結果で、ホークスは1勝2敗、バファローズはアドバンテージの1勝を含め、3勝1敗となった。 試合はホークスが3点を取って投手陣が守り切った。 初回、二塁打で出塁した先頭打者の三森大貴選手を2塁に置き、2番の周東右京選手が送りバントを敢行。バントは成功し、ゴロを処理したバファローズ先発の田嶋大樹投手が1塁へ悪送球する間に三森選手が生還し思わぬかたちで先制点を奪った。さらにキューバ出身の指名打者、アルフレド・デスパイネ選手が詰まりながらもセンター前へ落とし、周東選手をホームに迎え入れ2−0とした。7回にはルーキーの野村勇選手がライトスタンドへソロホームランを叩き込み、3−0と点差を広げた。 この3点を投手陣が完封リレーで逃げ切った。先発したエース右腕の千賀滉大投手はキレのいいスプリット(通称「お化けフォーク」)と160キロの速球を武器に6回0/3を3安打、無失点、5奪三振の好投。3人のリリーフ投手でつないで、9回は2021年最多ホールド左腕、リバン・モイネロ投手が締めて完封リレーした。 勝ったホークスは今日のバファローズのファイナルシリーズ通過を阻止したが、依然、負ければ終わりの状況に変わりはなく、日本シリーズ進出へはあと3連勝が必要となっている。 第4戦は明日、同ドームで行われる。バファローズは右腕の山岡泰輔投手に先発を託す。今季の山岡投手は6勝8敗、防御率2.60でホークスとの対戦はなかった。一方、ホークスは41歳の左腕、和田毅投手に2勝目をかける。ベテランの和田投手は2003年から2011年までホークスで活躍した後、米国へ渡り、2014年からの2年間、シカゴ・カブスでプレーし2016年に古巣に復帰した。今季は7勝4敗。防御率2.78。バファローズ戦は5試合に登板し0勝3敗、防御率5.03と分が悪い。 (NPB No. 104 KAISPO No. 1318) |
セ・リーグ第2戦
”村神”様の逆転弾で虎退治に王手
【Movie】村上宗隆選手逆転2ランホームラン(5回) | スワローズ5−3タイガース / 2022年10月13日 セ・リーグクライマックスシリーズ、ファイナルステージ、東京ヤクルトスワローズと阪神タイガースの第2戦が10月13日、神宮球場(東京)で行われた。試合はスワローズが5−3でタイガースを下し2連勝。日本シリーズ進出に王手をかけた。逆にタイガースは2敗を喫し、これ以上の負けが許されない状況となった。 先発はタイガースは藤浪晋太郎投手とスワローズはサイ・スニード投手。 阪神は初回、3番近本光司選手のライト前ヒットで幸先よく1点を先制。 燕、3本の本塁打攻勢 しかし、スワローズは3回、今季三冠王で56本塁打を放っている主砲、村上宗隆選手が藤浪投手からレフトスタンドへ2ランホームランを放ち、2−1と逆転した。さらに4回には遊撃手の長岡秀樹選手がソロホームラン、5回には強打のオスナ選手が2試合連続となる2点本塁打を打ち、ホームラン攻勢で5−1とリードを広げた。 先発したサイ・スニード投手は5回2/3を投げて7安打1失点。毎回のように走者を背負うピッチングながら決定打を許さなかった。 タイガースは昨日に続き安打ではスワローズの7本を上回る二桁11本を打ったものの、うまく得点に結びつけることができなかった。先発の藤浪投手は3回被安打2、失点2、奪三振4の内容。スワローズの村上選手に浴びた逆転本塁打で試合の流れを奪われた。リリーフした21歳の若手有望株右腕の西純也投手も長岡選手、オスナ選手に被弾し、スワローズの勢いを止めることができなかった。 スワローズは今日の勝利で、1勝のアドバンテージを含めて3勝となり、ファイナルステージ通過まであと1勝となった。タイガースはもう後がない状況に追い込まれた。 第3戦も明日、神宮球場で行われる。タイガースの先発はレギュラーシーズン、リーグ最多勝、最多勝率、最優秀防御率の右横手投げ、青柳晃洋投手。青柳投手は今季13勝4敗、防御率2.05。対スワローズ戦には5試合に登板し3勝1敗。スワローズは左腕の高橋奎二投手が先発。今季、17試合で8勝2敗、防御率2.63。対タイガース戦では3試合に先発し2勝1敗、防御率3.38。 ( NPB No. 102 KAISPO No. 1314) |
パ・リーグ第2戦
杉本の決勝弾でバファローズが日本シリーズへ王手
バファローズ4−3ホークス / 2022年10月13日 パ・リーグクライマックスシリーズ、ファイナルステージ、オリックスバファローズ対福岡ソフトバンクホークスの第2戦が10月13日、京セラドーム大阪で行われた。試合はバッファローズが4−3の接戦を制して、ファイナルシリーズ通過に王手をかけた。一方、ホークスは後がない状況に追い込まれた。 今日のバファローズは取られたらすぐに取り返す粘りを見せた。 1回表に1点を先制されたバファローズはその裏、指名打者の杉本裕太郎選手のショートへの内野安打ですぐに同点に追いついた。3回表にはホークスの強打者、柳田悠岐選手の2塁打で1点を勝ち越されたが、直後のその裏、中川圭太選手と吉田正尚選手の連打でつくった無死1塁3塁の好機で、西野真弘が犠牲フライを打ち上げすかさず2−2の同点とした。5回には好調の杉本選手がレフトスタンドへ痛烈な2ランホームランを放ち、4−2と勝ち越した。 バファローズの先発は、昨シーズンの新人王左腕、宮城大弥投手。5回を投げて5安打2失点と試合をつくり、ポストシーズン初勝利を挙げた。 ホークスは9回に1点差まで追い上げたものの後一歩及ばなかった。 今日の勝利でバファローズは日本シリーズ進出に王手をかけた。2敗となったホークスは負けたらシリーズ敗戦が決まる状況に追い込まれた。 明日の第3戦は、バファローズは左腕の田嶋大樹投手が先発する。田嶋投手は昨シーズンもファイナルシリーズの千葉ロッテマリーンズとの第3戦に先発し、6回3安打無失点で勝ち投手になっている。今年のレギュラーシーズンは自己ベストの9勝3敗、防御率2.66。対ホークスでは5試合に登板し1勝0敗。ホークスはエース右腕の千賀滉大投手が先発予定。レギュラーシーズンは22試合に登板し11勝6敗、防御率1.94。対バファローズでは4試合に登板し、2勝1敗、防御率は1.86となっている。 ( NPB No. 100 KAISPO No. 1308) |
セ・リーグ第1戦
オスナ、サンタナ、アベック弾、スワローズを勝利に導く
スワローズ7−1タイガース / 2022年10月12日 セ・リーグクライマックスシリーズ、ファイナルステージが10月12日、開幕した。今季セ・リーグ優勝の東京ヤクルトスワローズと同3位でファーストステージを勝ち上がった阪神タイガースの第1戦がスワローズの本拠地、神宮球場で行われた。ファイナルステージは6戦4勝先勝で争われる。リーグのシーズンチャンピオンのスワローズにはすでに1勝のアドバンテージが付与されており、このシリーズ3勝を挙げれば勝ち上がることができる。また球場はシーズン上位チームのスワローズの本拠地、神宮球場で全て行われる。第1戦はスワローズが7−1で快勝、アドバンテージの1勝を合わせて2勝とした。 スワローズは序盤からゲームを支配した。初回、メジャーリーグ・パイレーツでプレーした経験をもつホセ・オスナ選手がタイガース先発右腕の西勇輝投手からレフトスタンドへ3点本塁打を放ち先制。続く2回にもレフトの山﨑晃太朗選手の中前適時打で4点目を挙げた。さらに3回にはMLBインディアンス(現・ガーディアンズ)等でプレーしたドミンゴ・サンタナ選手の犠牲フライで5−0と点差を広げた。サンタナ選手は5回にも、センターバックスクリーンへ特大の2点本塁打を打ち駄目を押した。 先発した小川泰弘投手が好投、6回2/3を投げ、被安打6、四球1、失点1、6奪三振でまとめた。小川投手の後を継いだ3人のリリーフ投手も無失点で抑えた。 タイガースはスワローズを上回る9安打を放ったが得点に至る決定的な好機を作れなかった。また先発した西勇輝投手が4回5安打6失点と不調だった。 第2戦は明日、同球場で行われる。スワローズはアストロズでプレーした右腕・サイスニード投手が、タイガースは今オフ、メジャーリーグ移籍を目指す右腕の藤浪晋太郎投手が先発する。 ( NPB No. 97 KAISPO No. 1305) |
パ・リーグ第1戦
山本由伸、圧巻の投球でホークス粉砕
バファローズ7−1ホークス / 2022年10月12日 パ・リーグのクライマックスシリーズ、ファイナルステージが10月12日に開幕。今季、リーグ王者のオリックスバファローズとリーグ2位でファースステージを突破した福岡ソフトバンクホークスの第1戦が京セラドーム大阪で行われた。ファイナルステージでは6試合制で4勝したチームが勝者となるが、シーズン1位のバファローズには1勝のアドバンテージが与えられており、3勝すれば勝ち上がる。球場は全てバファローズの本拠地、京セラドーム大阪で行われる。 ホークス、18連勝でストップ 試合は、バファローズが5−0で勝ち、通算成績を1勝のアドバンテージを含めて2勝とした。ホークスのポストシーズンの連勝は18で潰えた。 日本球界を代表する山本由伸投手がホークスを圧倒した。8回を投げて5安打無失点の10奪三振でファーストステージ2連勝で勢いにのるホークス打線を抑え込んだ。9回はダイヤモンドバックスでセットアッパーを務めたベテラン、平野佳寿投手が締めた。 山本、プレーオフ、17回連続無失点 山本投手はプレーオフの初登板から17回連続無失点と実力を発揮。この日も10三振を奪い、ポストシーズンでの二桁奪三振は3度目。ポストシーズンで二桁奪三振を3度以上記録した投手は、4度のダルビッシュ有投手(現・パドレス)、3度の石井一久氏(現・イーグルス監督)、則本昂大投手(イーグルス)、千賀滉大投手(ホークス)に次いで5人目。 杉本、2安打2打点 バファローズは4回、満塁から押し出し四球で1点を先制。3回にも2連続押し出し四球を選び2点を加点した後、指名打者の杉本裕太郎選手が中前適時打を放ち、4−0とした。杉本選手は昨シーズン本塁打王も今季は不調と下半身の故障で終盤は欠場が続いたが、ポストシーズンに来て復調した。7回には、過去2度首位打者に輝いている吉田正尚選手の右越えソロ本塁打で5点目をあげ勝負を決定づけた。 ホークス、8四球で自滅 ホークスは投手陣が8個の四球を献上し自滅。ファーストステージでの勢いを自ら削いでしまった。打線もファーストステージ2本塁打の柳田悠岐選手が4打数無安打に抑えられるなどし、山本投手を相手に歯が立たなかった。 第2戦は明日、同ドームで行われる。バファローズは昨年の新人王左腕の宮城大弥投手が、ホークスは3年目右腕の坂東湧梧投手が先発する。 (NPB No.98 KAISPO No.1306) |
ファーストステージ
3位タイガースが2位ベイスターズを破りファイナルへ
セ・リーグ第3戦:タイガース3−2ベイスターズ / 2022年10月10日 セントラル・リーグのクライマックスシリーズファーストステージ、横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガースの最終戦が10月10日、横浜スタジアムで行われた。試合はタイガースが3−2で接戦をものにし、対戦成績を2勝1敗とし、ファイナルステージ進出を決めた。 タイガースの先発、才木浩人投手は2回、過去首位打者を獲ったベイスターズの好打者、宮崎敏郎選手にソロ本塁打を許すと、続く3回には3塁走者を背負っての暴投で2点目を献上。序盤はベイスターズが優勢に立った。 しかし、タイガースは4回、今年2年目の強打者、佐藤輝明選手がセンターフェンスを超えるソロホームランを放ち1点差とすると、6回には無死2塁の好機を作り、昨シーズンリーグ最多安打の近本光司選手が右翼フェンスを直撃する適時2塁打を打ち、2−2の同点に追いついた。その後、1死となって、原口文仁選手が左前適時打を放ち、2塁走者の近本選手が生還し、3−2と逆転した。 タイガースは先発の才木投手が3回途中で降板した後、4人の投手を注ぎ込み、9回まで粘るベイスターズ打線をなんとか無失点で振り切った。 これでセ・リーグのファーストステージは、レギュラーシーズン3位のタイガースが同2位のベイスターズを破った形になった。 勝ったタイガースはファイナルステージ進出が決定。セ・リーグペナントレース優勝の東京ヤクルトスワローズと戦う。 (NPB No.93 KAISPO No.1292) |
ベイスターズ、1点死守し、逆王手
セ・リーグ第2戦:ベイスターズ1−0タイガース / 2022年10月9日
クライマックスシリーズ、横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガースの第2戦が10月9日、横浜スタジアムで行われた。ベイスターズが1−0でタイガースを破り、対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。
ベイスターズは5回無死1塁、2塁の好機で、遊撃手の大和選手がセンターへタイムリーヒットを放ち、1点を先制。この1点がこの試合、両チームを通じて唯一の得点となった。
ベイスターズの先発、大貫晋一投手が6回1/3を投げて10三振を奪い、負けが許されないチームを救う好投を見せた。後を受けた伊勢大夢投手と抑えの山崎康晃投手も残りイニングをノーヒットに抑え、1点を死守した。
タイガースの先発左腕の伊藤将司投手も5回1失点。リリーフ登板した西純矢投手とカイル・ケラー投手も好投したが、打線の援護がなかった。
最終戦となる第3戦は明日、同球場で行われる。勝ったチームは、セ・リーグシーズン王者の東京ヤクルトスワローズと日本シリーズ進出をかけてファイナルステージを戦う。
(NPB No.91 KAISPO No.1290)
クライマックスシリーズ、横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガースの第2戦が10月9日、横浜スタジアムで行われた。ベイスターズが1−0でタイガースを破り、対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。
ベイスターズは5回無死1塁、2塁の好機で、遊撃手の大和選手がセンターへタイムリーヒットを放ち、1点を先制。この1点がこの試合、両チームを通じて唯一の得点となった。
ベイスターズの先発、大貫晋一投手が6回1/3を投げて10三振を奪い、負けが許されないチームを救う好投を見せた。後を受けた伊勢大夢投手と抑えの山崎康晃投手も残りイニングをノーヒットに抑え、1点を死守した。
タイガースの先発左腕の伊藤将司投手も5回1失点。リリーフ登板した西純矢投手とカイル・ケラー投手も好投したが、打線の援護がなかった。
最終戦となる第3戦は明日、同球場で行われる。勝ったチームは、セ・リーグシーズン王者の東京ヤクルトスワローズと日本シリーズ進出をかけてファイナルステージを戦う。
(NPB No.91 KAISPO No.1290)
ホークス柳田、ファイナル確定満塁弾
パ・リーグ第2戦:ホークス8−2ライオンズ / 2022年10月9日
パ・リーグのクライマックスシリーズ、福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズの第2戦が、10月9日、福岡ペイペイドームで行われた。試合は8−2でホークスが勝ち、2連勝でファイナルシリーズ進出を決めた。
打線が活発なホークスは11安打で8得点。4番の柳田悠岐選手が3回に2試合連続となる満塁ホームランで先制。キャッチャーの甲斐拓也選手は2本のタイムリーで貢献した。
ホークスの先発は今季、ノーヒットノーランを達成した東浜巨投手。5回を投げて被安打4の1失点でゲームを作ると、4人の救援投手で逃げ切った。
ライオンズは今季リーグ本塁打王と打点王に輝いた4番の山川穂高選手が9回に本塁打を放ったが点差が大きすぎた。
今日の勝利で、ホークスはポストシーズン18連勝となった。
ホークスは10月12日から大阪の京セラドームで行われるファイナルステージで、パリーグシーズン優勝のオリックスバッファローズと日本シリーズ進出をかけて戦う。
(NPB No.90 KAISPO No.1289)
パ・リーグのクライマックスシリーズ、福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズの第2戦が、10月9日、福岡ペイペイドームで行われた。試合は8−2でホークスが勝ち、2連勝でファイナルシリーズ進出を決めた。
打線が活発なホークスは11安打で8得点。4番の柳田悠岐選手が3回に2試合連続となる満塁ホームランで先制。キャッチャーの甲斐拓也選手は2本のタイムリーで貢献した。
ホークスの先発は今季、ノーヒットノーランを達成した東浜巨投手。5回を投げて被安打4の1失点でゲームを作ると、4人の救援投手で逃げ切った。
ライオンズは今季リーグ本塁打王と打点王に輝いた4番の山川穂高選手が9回に本塁打を放ったが点差が大きすぎた。
今日の勝利で、ホークスはポストシーズン18連勝となった。
ホークスは10月12日から大阪の京セラドームで行われるファイナルステージで、パリーグシーズン優勝のオリックスバッファローズと日本シリーズ進出をかけて戦う。
(NPB No.90 KAISPO No.1289)
ホークス、投打の柱の活躍でファイナル進出へ王手
パ・リーグ第1戦:ホークス5−3ライオンズ / 2022年10月8日
日本プロ野球のプレーオフが開幕した。パ・リーグのクライマックスシリーズ、福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズの第1戦が、10月8日、福岡のペイペイドームで行われた。試合はホークスが5−3で勝ち、ファイナルシリーズ進出へ王手をかけた。
ホークスは3回、1点を先制した後、スラッガーの柳田悠岐選手が3ランホームランを放ち、4−0として試合の主導権を握った。先発したエースの千賀滉大投手は8回を投げて、被安打4、3失点、11個の三振を奪い役割を果たした。
ライオンズの先発、高橋光成投手は6回5失点と不調。森友哉選手がソロ本塁打を打ったものの、打線は千賀投手を攻略できなかった。
(NPB No.89 KAISPO No.1288)
日本プロ野球のプレーオフが開幕した。パ・リーグのクライマックスシリーズ、福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズの第1戦が、10月8日、福岡のペイペイドームで行われた。試合はホークスが5−3で勝ち、ファイナルシリーズ進出へ王手をかけた。
ホークスは3回、1点を先制した後、スラッガーの柳田悠岐選手が3ランホームランを放ち、4−0として試合の主導権を握った。先発したエースの千賀滉大投手は8回を投げて、被安打4、3失点、11個の三振を奪い役割を果たした。
ライオンズの先発、高橋光成投手は6回5失点と不調。森友哉選手がソロ本塁打を打ったものの、打線は千賀投手を攻略できなかった。
(NPB No.89 KAISPO No.1288)
タイガース、エース青柳の好投でファイナル進出へ王手
セ・リーグ第1戦:タイガース2−0ベイスターズ / 2022年10月8日
クライマックスシリーズ、横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガースの第1戦が10月8日、横浜スタジアムで行われた。タイガースがベイスターズを2−0で破り、ファイナルシリーズ進出に王手をかけた。
タイガースは0−0で迎えた5回1死満塁のチャンスで、ベイスターズの左腕エース今永昇太投手から近本光司選手がセンターへ2点タイムリーヒットを放ち、均衡を破った。
タイガースは右サイドスローのエース青柳晃洋投手が先発。6回を投げ、被安打4の無失点の好投でクライマックスシリーズ4度目の先発で初勝利を挙げた。また青柳投手は5回に自ら近本選手のタイムリーのきっかけを作る安打も放って投打に活躍した。阪神は青柳投手と4人のリリーフ投手の継投でベイスターズ打線を完封した。
ベイスターズは青柳投手対策として先発メンバーに6人の左打者を並べたがうまく機能しなかった。
(NPB No.88 KAISPO No.1287)
クライマックスシリーズ、横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガースの第1戦が10月8日、横浜スタジアムで行われた。タイガースがベイスターズを2−0で破り、ファイナルシリーズ進出に王手をかけた。
タイガースは0−0で迎えた5回1死満塁のチャンスで、ベイスターズの左腕エース今永昇太投手から近本光司選手がセンターへ2点タイムリーヒットを放ち、均衡を破った。
タイガースは右サイドスローのエース青柳晃洋投手が先発。6回を投げ、被安打4の無失点の好投でクライマックスシリーズ4度目の先発で初勝利を挙げた。また青柳投手は5回に自ら近本選手のタイムリーのきっかけを作る安打も放って投打に活躍した。阪神は青柳投手と4人のリリーフ投手の継投でベイスターズ打線を完封した。
ベイスターズは青柳投手対策として先発メンバーに6人の左打者を並べたがうまく機能しなかった。
(NPB No.88 KAISPO No.1287)
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Hidefumi Kai
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