4/3/2007 0 Comments 第79回選抜高等学校野球大会12 (2007年春)決 勝大会第12日 4月3日(火)の試合結果 ―決 勝― ①常葉菊川6-5大垣日大 今日の本塁打・・・常葉菊川・町田(ソロ・大会第9号)、常葉菊川・中川(ソロ・大会第10号) ☆今日のKAIスポは!?☆ 48年ぶりの東海勢同士の対戦となった第12日決勝。春の王者を決める決勝戦も今大会を象徴する接戦となった。 【戦評】 前半優位に試合を進めたのは大垣日大。常葉菊川先発・戸狩の立ち上がりを攻め、2回までに4点を奪った。しかし、常葉菊川もすかさず1回裏の町田、2回裏の中川の本塁打等で3点を返し、1点差で後半に入った。 6回表大垣日大は森田の適時打で1点追加し2点差としたが、追いすがる常葉菊川は、7回に長谷川の適時2塁打で1点差にせまった。さらに8回裏石岡の適時打で同点としたあと高野の適時打でさらに1点追加し逆転。常葉菊川が終盤にきてこの試合初めてリードした。9回表は2回から登板したエース田中が大垣日大を抑え、常葉菊川が6対5で勝ち、選抜2回目にして初優勝を飾った。 静岡県勢の選抜優勝は昭和53年第50回大会の浜松商以来29年ぶり4回目。大垣日大は、希望枠校らしく堅守で勝ちあがってきたが、今日は2つの失策が失点に結びついたのが痛かった。今日のKAIスポは、『決勝戦・特別コラム』!。 ☆常葉菊川 優勝までの軌跡☆ 1回戦・2-1仙台育英 2回戦・10-0今治西 準々決勝・2-1大阪桐蔭 準決勝・6-4熊本工 決勝・6-5大垣日大 ~ 球春、球運のクライマックス! (決勝戦・特別コラム)~いきなり劣勢を強いられた常葉菊川。初回、先発・戸狩がつかまり2失点。動揺した投手陣は2回にも2点を許す。常葉菊川の描く展開予想は早くも修正を余儀なくされた。しかし、コツコツと得点した大垣日大と違い、常葉菊川の得点シーンは本塁打。端的で最も強烈なインパクトを2発浴びせることで、前半の劣勢も心理状態は五分へと戻した。 一番の激戦ゾーンから決勝まで勝ち上がった常葉菊川と初出場で快進撃を続けてきた大垣日大。絶頂でぶつかった両校の勢いも決勝戦という特別な1試合の中で、見えない流れという綱引きが一方でノイズを生じさせ、一方で勢いそのままのリズムを刻み始める。 常に追いかけられる展開におかれてきた大垣日大は少しずつ追われるものの重圧と突き放しきれないもどかしさがボディブローのように効いてくる。これまで手堅い守りが持ち味の大垣日大が失策というこれまで“聴いたことのないノイズ”が生じ始めた。希望枠出場の大垣日大にとって、この春守りのミスの軌道修正は経験がない。しかも勝利目前だった8回裏の逆転にもはや立て直す時間は残されていなかった。 逆に常葉菊川の終盤の逆転劇はこの大会経験済み。常連校ばかり4校を撃破した勢いは最後まで衰えず、ウィニングボールを投げた常葉菊川の遊撃手のショートバウンドさえもファーストミットにおさまった。大垣日大の一縷の望みさえ簡単に退けた。 (了) 優勝校・常葉学園菊川高校。
1972年創立、1978年野球部創部の私立校。過去春1回、夏1回の甲子園出場は共に初戦敗退。甲子園未勝利の学校が甲子園初勝利はおろか、相次いで強豪を倒した見事な優勝劇だった。
0 Comments
Leave a Reply. |
AuthorHidefumi Kai Archives
November 2022
Categories |