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高校野球「銀傘の陰から」



​From the Shade of the Silver




​Umblella in Koshien Stadium

3/31/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会9(2007年春)

準々決勝

大会第9日 2007年3月31日(土)の試合結果
①常葉菊川2-1大阪桐蔭 
②熊本工5-3室戸

今日の本塁打・・・0

☆今日のKAIスポは!?☆
準々決勝最初の2試合が行われた第9日。今大会2番目に多い39,000人が詰め掛けた。今日は怪物・中田の登場とあって早朝から多くのファンが開門待ちの列をなした。注目の第1試合は2回戦で17三振を奪った常葉菊川・田中と投打に注目を浴びる大阪桐蔭・中田の投げ合いとなったが、8回に同点に追いついた常葉菊川が、9回にも両校通じて唯一の連打で勝ち越し点を挙げ、強打の大阪桐蔭を退け初のベスト4進出を決めた。中田は無安打に終わった。第2試合は3回に室戸・エース森澤の制球難から押出しと適時打で4点を挙げた熊本工が49年ぶりにベスト4に駒を進めた。室戸は先制し、9回にも追い上げを見せただけに、3回の4失点が悔やまれる。

今日のKAIスポは、怪物・中田特集!?


大会第10日 4月1日(日)の試合予定
―準々決勝―
①帝京-広陵 ②関西-大垣日大

大会第11日 4月2日(月)の試合予定
―準決勝―
①常葉菊川-熊本工 ②帝京・広陵の勝者-関西・大垣日大の勝者
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~ 怪物に伸びしろ (大阪桐蔭・中田翔)~

投打にプロ注目の大阪桐蔭・中田の春はベスト8で幕を閉じた。今日の常葉菊川戦。4番ピッチャーとして投打の軸として出場したが、1対2で敗退した。2失点の中田を責めることはできまい。しかし、高校球界、もっと言えば、プロ野球の将来を担う逸材だけに敗因の分析はしっかりしておきたい。


まずは、ピッチング。今日の成績は、9回7安打4奪三振3四球自責点2。数字的には及第点だろう。しかし、数字以上に苦しいマウンドだったはずだ。甲子園で観ていると、立ち上がりに制球に苦しんだ上、常葉菊川打線はファールやアウトになった打球でも芯を捉えた打球が多かった。常葉菊川打線は崩されることなく対応していた。

この原因の一つは、投球フォームだ。肘がやや横からでてしなりが少ない分、183cmの身長の割りにボールに角度がない。しなりの少なさがボールが高めに浮き、制球に苦労したのだろう。

もう一つは、ウィニングショットだ。今日の中田の最速は151キロだったが、過去の速球派投手と比べても派手な奪三振ショーはない。これは、そういったフォームの問題と決め球となる変化球に乏しいことが言えるだろう。三振を多くとることが良いといっているのではないが、1点を争う試合ではここ一番でのウィニングショットをもっていることは重要だ。中田の変化球はスライダーがメインだが、球速が速い為、直球に合わせている打者に対してタイミングを崩しきれていない。夏までに落ちるボールや大きなカーブを習得すると投球の幅が広がるだろう。今日の8回、9回もピンチで三振を取りにいっているが決めきれず四球になったり、直球を狙われて合わされて失点につながった。しかし、このレベルで依然、伸びしろがあるということ自体がおそろしい。


打撃については、高校通算74本塁打の打者に私が指摘する必要はなかろう。今日は無安打に終わったが、フライの高さは超高校級スラッガーである証しであったし、バッターボックスへ向かう時、場内から拍手が沸く選手は、歴史上稀だ。打席の雰囲気は清原を彷彿とさせ、これだけ注目されても決しておごることのない謙虚さは松井を彷彿とさせる。

私は、中田はプロ入り後、ルーキーで4番を打てる逸材であると評価している。今日流した悔し涙が、さらに大物へと進化を遂げる原動力となると思えば、今後、彼を見ていくことが一層楽しみになってくる。
​(了)

春はセンバツから
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3/30/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会8(2007年春)

大会第8日 2007年3月30日(金)の試合結果
①広陵5-3北陽 
②関西12-0創造学園大付 
​③大垣日大4-1都城泉ヶ丘

今日の本塁打・・・0

☆今日のKAIスポは!?☆
ベスト8が出揃ったセンバツ第8日。第1試合は広陵が終盤の北陽の追い上げをかわし、優勝した第75回大会以来のベスト8進出。第2試合は17安打の猛攻で関西が74回大会以来のベスト8進出。第3試合は、初出場校で特別枠出場校対決を制した大垣日大が初のベスト8進出を決めた。今日のKAIスポは、“甲子園経験豊富な初出場校”がベスト8進出!?


大会第9日 3月31日(土)の試合予定
―準々決勝―
①大阪桐蔭-常葉菊川 ②熊本工-室戸

大会第10日 4月1日(日)の試合予定
―準々決勝―
①帝京-広陵 ②関西-大垣日大
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    ~ 甲子園を知る初陣校 (岐阜・大垣日大)~

今大会、希望枠で初出場した大垣日大が今日ベスト8進出を決めた。この初陣校を率いるのは、阪口慶三監督(62)。愛知・東邦の監督を38年間務め、春夏通算24回の甲子園出場を果たし、春準優勝1回、優勝1回、夏準優勝1回を誇る言わずと知れた名将だ。阪口監督は甲子園ではお馴染みの東邦高校野球部の輝かしい歴史そのものと言っていいだろう。


​そんなベテラン監督が、一昨年から当時甲子園にはほど遠かった大垣日大で指揮を執っている。就任3年目で甲子園出場、しかもベスト8に導いた手腕は高校野球を知り尽くす監督ならではの偉業だ。


今センバツでは、守備力を評価されて選出される希望枠での出場だが、打率も.362は出場校中2位とその実力は一般枠の学校と見劣りしない。甲子園に出るだけではなく、勝てるチームで乗り込んできたのだ。

今大会は、初出場校の活躍が目立つが、チームの若い春の大会は勢いづくと初陣校でも上位に勝ち進むことが多い。ベテラン監督を擁する甲子園を知り尽くした“初出場校”は虎視眈々と頂点を伺っている。
(了)

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3/29/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会7(2007年春)

大会第7日 2007年3月29日(木)の試合結果
①熊本工6-3千葉経済大付(延長12回) 
②室戸4-1宇部商 
​③帝京12-4市川

今日の本塁打・・・0

☆今日のKAIスポは!?☆
3試合とも初出場校対常連校の激突となった第7日の甲子園。第1試合は延長12回の熱闘を制した熊本工が20年ぶりのベスト8進出。第2試合は初戦報徳に勝って勢いに乗る室戸が終盤に宇部商を振り切り初のベスト8進出。第3試合は、相手投手の乱れに乗じて効率よく得点した帝京が初戦に続く大勝で三沢投手を擁して優勝した64回大会以来15年ぶりのベスト8進出を決めた。今日のKAIスポは、初戦で20奪三振を記録したエースが2回に突然の降板。いきなり登板のリリーフエースの運命は!?


大会第8日 3月30日(金)の試合予定
①広陵-北陽 ②創造学園大付-関西 ③都城泉ヶ丘-大垣日大
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         ~ “リリーフエース”(東京・帝京)~

初戦、20奪三振を記録した帝京のエース・大田。2回の第一打席に右手親指に死球を受け、退場するアクシデントに見舞われた。いきなりのエース降板の窮地に、早々とマウンドに上がったのは背番号10をつけた左腕の垣ヶ原。予想だにしない早い登板に制球が定まらない。終わってみれば、打線の援護を受け12対4と大勝したものの、与えた四死球は8個を数えた。完投能力もある投手だけに準備不足と動揺から本来の自分の投球とは凡そかけ離れたものだった。

救援投手とは心身ともにタフさが求められる。
観る側にとって短いイニングしか投げない救援投手は先発投手よりもその役割を軽視する傾向がある。しかしある元プロ野球投手が言った「救援であがるマウンドは他人の家にあがるようなもの」とはまさに救援の難しさを的確に表現している。私も高校2年生のときは控えの投手として上級生エースをよく救援したが、いつ登板するかわからない為、登板までの準備はなかなか難しい。試合の状況を見ながら肩を造るという体力的な面はもとより登板に向けた気持ちのコントロールには本当に苦労した。

記憶に残るのは高校2年時の夏の愛媛大会での松山商との試合。強豪との対戦とあって初回から投球練習を始めたが、登板したのは7回途中。その間、登板をにおわすポイントが幾度とあり、投球練習で肩は消耗し、気持ちや神経もボロボロだった。結果的に無失点救援したのだが、人が長く投げたマウンドや観客の視線はまさに「他人の家」。早く「自分の家」にする為に普段以上に腕を振った。

帝京の垣ヶ原は、昨夏、この春と地方大会から何度も救援して大田を支えた。その存在があるからこそエースはエースとしての投球ができるのだ。「ピンチの時に投げるのが好き」と語る救援投手としての資質を備える垣ヶ原。今日の経験が本来の実力を目覚めさせるものとなったとしたら、今大会の帝京はこわい。
​(了)


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3/28/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会6(2007年春)

大会第6日 2007年3月28日(水)の試合結果
①大垣日大7-4北大津 
②大阪桐蔭11-8佐野日大 
③常葉菊川10-0今治西


☆今日のKAIスポは!?☆
今日の第一試合で出場32校全てが登場した第6日。平日にも関わらず42,000人が見守る中、注目の怪物・大阪桐蔭の中田が2打席連続本塁打を放ち、高校通算本塁打を74本とした。大阪桐蔭は8強一番乗り。希望枠の大垣日大は、無失策試合で初戦突破。常葉菊川は初戦の仙台育英に続き強豪をねじ伏せ8強入り。1回戦が終了したセンバツ。今日はその1回戦の戦いぶりを振り返る。


大会第7日 3月29日(木)の試合予定
①熊本工-千葉経済大付 ②室戸-宇部商 ③帝京-市川
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     ~ 勝負は下駄を履くまで・・・(1回戦を終えて)~

1回戦の戦いぶりとして印象に残るのは接戦の多さだ。1回戦16試合のうち、1点差試合は8試合、2点差4試合、3点差1試合となっており、3点差以内の試合が13試合に上る。一方で、5点差以上の試合は、3試合しかなく、実力伯仲の1回戦だった。

そんな接戦の背景には、初出場校の健闘や強豪校の敗退が挙げられる。今大会の初出場校11校のうち半数以上の6校が初戦を突破した。また、甲子園常連の報徳学園、仙台育英、桐生第一等は新鋭校に足元をすくわれ早々と甲子園を去った。室戸、市川、都城泉ヶ丘、大垣日大等は初の大舞台でも堂々とした戦いを披露した。
 
また今大会から低反発球を使用しているが、1回戦での本塁打は4本で、昨春は5本となっており、低反発球が打撃に与える影響についてはもう少し試合を重ねる必要があるようだ。

 センバツは、いよいよベスト8をかけた戦いに突入した。選手達には、マスコミに踊らされることなく、ひたむきさと勝気を存分に出して、紫紺の優勝旗を目指して甲子園を走り回ってほしい。
​(了)

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3/27/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会5(2007年春)

大会第5日 2007年3月27日(火)の試合結果
①創造学園大付1-0旭川南 
②関西4-2高知 
​③都城泉ヶ丘2-0桐生第一


☆今日のKAIスポは!?☆
第5日も僅差の3試合が行われた。今日は、センバツ特有の特別枠にからむ学校が登場した。21世紀枠出場の都城泉ヶ丘は強豪・桐生第一に完封勝ち!そして、おやっと思う人も多いかもしれないが、高知高校は今大会、実は特別枠の女神なのだ。

大会第6日 3月28日(水)の試合予定
①北大津-大垣日大 ②佐野日大-大阪桐蔭 ③常葉菊川-今治西

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   ~ 秋の王者、初戦で散る(高知高校)~

前年11月に開催される明治神宮大会(神宮球場)は、各地区大会の優勝校が集う全国大会だけに、その結果は翌春のセンバツ大会の勢力予想にもよく用いられる。神宮大会は昭和45年に明治神宮鎮座50年を記念する奉納試合として大学の部だけで開催され、4回大会の昭和48年から高校の部がスタートした。当時の高校の部は秋の各地区大会の開催時期にばらつきがあったため、参加校は必ずしも地区優勝校とは一致していない。しかし、平成12年より各地区優勝校10校が参加するようになり名実ともに全国大会となった。


これを受けて、高野連は第75回の選抜大会から新しい選考枠として神宮枠を設け、前年秋の神宮大会の優勝校の所属する地区に一般選考枠1を付与することとなった。
昨年の神宮大会の優勝校は高知高校の為、四国に選考枠1が追加されて、今大会は四国勢が3校が出場している。

 その高知高校は今日敗れてしまったが、実は高知のおかげで四国3校目の選出で甲子園の切符を掴んだのが同じ高知の室戸だった。皮肉にもアシストした高知が初戦で破れ、救われた室戸が初戦を突破した。

今大会は神宮準優勝の報徳も初戦で姿を消しているが実は、平成12年以降神宮優勝、準優勝校のセンバツでの成績は延べ13校中、7校が2回戦までに姿を消している。秋の王者達も冬を超えて勢いを持続するのは難しい。
​(了)

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3/26/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会4(2007年春)

大会第4日 2007年3月26日(月)の試合結果
①市川4-2聖光学院 
②広陵2-1成田 
​③北陽1-0鹿児島商


☆今日のKAIスポは!?☆
今大会初の延長戦があった大会第4日。今日は、野球の名門でありながら少子化の影響で、来年から校名変更となる学校にスポットライトを当てた。今センバツが、現校名最後での出場となる可能性が出てきた。少子化の影響は高校球界でも深刻だ。
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~ 名門、新時代へ(大阪・北陽)~

野球の名門・大阪の北陽高校が来年4月1日に関西大学の傘下に入り、「関大北陽」に変わる。突然の校名変更の発表は、3月15日。その日は奇しくも組合せ抽選日。選手達は鹿児島商との対戦が決まり、練習をしている最中の出来事だった。

北陽と言えば、春夏合わせて13回の甲子園出場を誇る強豪。阪神の岡田監督の母校でも知られ、野球のほか、サッカー、陸上、水泳等も全国大会の常連というスポーツの名門だ。そんな生徒集めとは無縁に思われるような存在でも、近年の少子化の影響は深刻だった。ピーク時では一学年600人を超えていた生徒数も、今年の一年生は200人に及ばない。ここ数年は定員割れの状態が続いていたという。

無論、少子化の影響は社会問題となっており、高校球界でも例外ではない。合併、廃校、また合同チームとして大会に出場するケースも今や珍しくはない。しかし、時代の流れとは言え、それが自分の母校となればその想いは複雑だろう。

今日の第三試合に登場した北陽。1対0で接戦をものにして2回戦進出を決めた。この春、選手達は「北陽高校」としての吉報を送り続ける。
​(了)


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3/25/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会3(2007年春)


大会第3日 2007年3月25日(日)の試合結果
①千葉経大付5-4中京 
②室戸2-1報徳学園 
③宇部商4×-3日大藤沢 
​④帝京9-1小城


☆今日のKAIスポは!?☆
曇り、雨、晴れとめまぐるしく天候が変わった大会第3日。1点差試合3試合、20奪三振の快投あり、サヨナラ本塁打ありとセンバツの面白さが凝縮された一日となった。そんな中、強豪を相手にさわやかな風を放った初出場の2校の戦いぶりを紹介する。
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~ 四国の台風、大金星(高知・室戸)~

大阪桐蔭を破っての秋の近畿大会優勝、明治神宮大会準優勝の報徳学園は、今大会、大阪桐蔭とならび優勝候補筆頭に挙げられる。朝の甲子園までの電車の中で、スポーツ新聞の報徳エース・近田を形容する「難攻不落のエース」の文字が躍る。「室戸は少ないチャンスをものにしたい」との予想に目を通しつつ、組合せ決定直後の室戸・横川監督の「(出場32校中)32番目のチームがトップと対戦する。開き直ってやるしかない」の言葉も頭をよぎる。

しかし、私は四国の学校の底力を肌で感じる一人。ひょっとしたらという想いは誰よりも強い。四国は学校数の割りに甲子園での勝ち星が多く、また、経験からレベルの高い甲子園未出場校も多いと感じているからだ。ただ、確かに大方の予想通り、室戸が報徳に勝つパターンは、「接戦に持ち込み、少ないチャンスをものにする」しかないのだ。

 試合は、その通りの展開となった。序盤、制球を乱した室戸・エース森澤だったが、好投手・近田と互角に渡り合い、耐えしのぐ。0対0の均衡を破る7回の攻防で2対1として、そのまま逃げ切った。まさに室戸が勝つにはこれしかない“耐えて耐えて勝つ”パターンだった。

 台風上陸で有名な室戸岬からやって来た室戸野球部を、衰退する漁師町の町おこしのシンボルとして町民みんなが支援している。
 季節外れのさわやかな台風は、優勝候補・報徳を飲み込み、町民の夢を乗せて、センバツで風力拡大中だ。
​(了)


画像
~ 高校野球らしさ、球場を味方に(佐賀・小城)~

春優勝1回、夏優勝2回の強豪・帝京に挑んだ佐賀・小城高校。最速147キロを記録した注目の帝京エース・大田の前に、20三振を喫し、1対9の大差で敗れ去った。力負けは見るも明らかな試合だった。

投げては、大黒柱のエース・井出大が初回、制球定まらず押出し四球と3安打でいきなり6点のビハインド。攻撃では、1回2死から3回まで7連続三振を喫し、「とんでもない試合になるのでは」と球場全体に危ぶむ雰囲気さえあった。

しかし、小城ナインは超満員のアルプスの声援を受けながら、どんなに三振を重ねようが、何点取られようが、声を切らさず最後まで全力でプレーを続けた。エース・井出は地区大会を一人で投げぬいた意地でこの試合も、最後まで強力打線に立ち向かった。

そんな選手達のひたむきな姿を見たスタンドのファンはいつしか小城ナインに声援を送り始めた。今日は4試合日となっており、この試合は、ナイトゲーム。最後まであきらめない小城ナインの姿が高校野球らしさなら、夜の肌寒い中、熱心に戦況を見つめ、温かい声援と拍手を送るスタンドもこれまた高校野球らしさといえよう。

進学校の小城の練習時間は一日2時間。朝の補修がある為、朝練もできない。昼休みをグラウンド整備にあて、夕方の2時間を密度の濃い練習にあてる。私の母校も似た環境にある為、その苦労は共感している。限られた環境の中で甲子園まで出てきた小城高校に心から拍手を送りたい。
(了)

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3/24/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会2(2007年春)

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大会第2日 2007年3月24日(土)
①今治西3-2都留 
②熊本工6-4県和歌山商 
③中京-千葉経大付(雨天中止)


大会第3日 3月25日(日)の試合予定
①中京-千葉経大付 ②報徳学園-室戸 ③宇部商-日大藤沢 ④帝京-小城


~ 古豪、したたか(愛媛・今治西)~

第一試合の夏春連続出場の今治西対21世紀枠で初出場の都留。戦前の予想は、もちろんエースで4番の熊代を中心に昨夏メンバー5人が残る今治西が優勢だった。

試合はその今治西が2回に先制し、そのままリズムに乗るかと思われた。しかし、それ以降4回から7回までは一転して完全に都留のリズムだった。この間、打てば6安打に2得点、投げればエース小林久が3度の三者凡退に2安打に封じた。勢いづくアルプスとどんよりとした曇り空は、甲子園特有の波乱の訪れとも感じ取れた。

今治西最後のチャンスと思われた8回裏1死満塁の好機も4番熊代が倒れ2死。意気消沈ムードもここまで無安打の5番笠原が値千金の中前適時打を放ち、今治西は九死に一生を得た。

終わってみれば、辛勝とはいえ古豪今治西が勝利を収めた。21世紀枠の都留の健闘も見事なら、それまでの劣勢を1イニングにして逆転勝ちした今治西もまたしたたかだった。
(了)

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3/23/2007 0 Comments

第79回選抜高等学校野球大会1(2007年春)

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大会第1日 2007年3月23日(金)
①佐野日大7-0大牟田 
②大阪桐蔭7-0日本文理 
③常葉菊川2-1仙台育英


~ 投球の妙(宮城・仙台育英)~

波乱が多いといわれる春のセンバツ。今大会、大阪桐蔭・中田翔と並ぶ大会屈指
の右腕、仙台育英のエース・佐藤が早くも甲子園を去った。


今日の第三試合は投手戦となったが、佐藤は150キロを超える速球と鋭いスライダーを武器に14奪三振の力投を見せた。

しかし、結果は無念の敗退となった。この試合の両校の投手の結果を見ると、
9回、打者35人に対し被安打は5と数字上は互角。明暗を分けたのは四死球だ。
​常葉菊川の1に対し、仙台育英・佐藤は3。そのうち、2つが4回表の2失点の引き金になった。14奪三振は常葉菊川投手陣の7に対して2倍。しかし、許した走者は四死球分の2人多く、その2人が不運にもホームを駆けぬけ、命取りとなった。


試合後、「悔しい」と率直に語ったみちのくの豪腕にとって、14三振を奪って負けたセンバツは、今後の野球人生にとって大きな成長の分岐点になったに違いない。
​(了)

​

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    Hidefumi Kai

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