8/18/2007 0 Comments 第89回全国高等学校野球選手権大会11(2007年夏)第11日3回戦大会第11日 8月18日(土)の試合結果 ―3回戦― ①今治西6-2文星芸大付 ②帝京6-0智弁学園 ③大垣日大8-3新潟明訓 ④広陵8-2聖光学院 ☆今日の本塁打・・・今治西・熊代(大会第19号) ☆今日の甲子園!☆ 3回戦残り4試合が行われ、今日でベスト8が出揃った第10日。第1試合終了後には準々決勝の組合せ抽選が行われ、大会13日(20日)の第2試合で今選抜の決勝の再戦となる常葉菊川と大垣日大の対戦が決まった。 第1試合は昨年2回戦で対戦したカードの再戦となったが、昨夏に続き今治西が雪辱を期す文星を返り討ちした。今治西は、2対2で迎えた9回、4番熊代の左越ソロ本塁打で勝ち越し、さらに相手失策に2安打を絡め3点を追加し試合を決めた。エース熊代は2試合連続完投。文星はエース・佐藤が14奪三振。5回まで無安打に抑える等、完全に主導権を握っていただけに、9回の4失点が痛かった。今治西は第63回大会以来、26年ぶりのベスト8進出。 第2試合は、帝京と智弁学園の対戦。帝京はエース垣ヶ原が8安打完封の好投。打線も3試合連続の二桁安打を放ち6得点。投打がかみ合った。2回戦で仙台育英・佐藤に打ち勝った智弁だったが、帝京・垣ヶ原の切れのいい直球とスライダーを打てなかった。帝京は2年連続のベスト8進出。 第3試合は、大垣日大と新潟明訓の対戦。大垣日大は明訓・エース永井の不安定な立ち上がりから掴んだ好機を着実に得点に結びつけ4回までに7点を奪い勝負を決めた。2試合連続二桁奪三振のエース・森田は今日は4奪三振も打たせてとる投球が冴えた。明訓はここまで25奪三振と好投していた永井の序盤の乱調が誤算。大垣日大は初のベスト8。 第4試合は、広陵と聖光学院の対戦。広陵が13安打8得点の猛攻で力の差を見せ付けた。聖光は、序盤投手陣が広陵打線につかまり6失点したのが大きかった。広陵は、第84回大会以来、5年ぶりのベスト8進出。 ☆今日のKAIスポ・コラムは?!☆ 最近はあまり見られない“エースで4番”。今大会の“ミスターエースで4番”はチームを救う!! ☆大会第12日 8月19日(日)の試合予定☆ ―準々決勝- ①佐賀北-帝京 ②今治西-広陵 ☆大会第13日 8月20日(月)の試合予定☆ ―準々決勝- ①長崎日大-楊志館 ②常葉菊川-大垣日大 “エースで4番” ( 今治西・熊代聖人 ) 今治西のエースで4番、熊代聖人。今大会、彼ほど投打に渡りチームを牽引してきた“エースで4番”はいない。 1回戦八代東戦では先制適時打に1失点ピッチング。2回戦近江戦では1対0の2安打完封。そして今日、ベスト8をかけた3回戦。昨年の2回戦の再戦となる文星芸大付戦を迎えた。 試合は、3回に2点を失うと打線も文星・佐藤の前に5回まで無安打の9三振。得点の気配どころか安打の気配すらなく全く反撃の糸口がつかめない。そして3回に失った2点のビハインド。もし野球にボクシングのようなラウンド(イニング)毎の採点があるとしたら完全に“判定負け”の展開。 しかし、3季連続出場となり、この試合が甲子園通算8試合目の登板となる「エースで4番」は落ち着いていた。味方打線が沈黙する中、たんたんと臆することなく、自慢の直球とスライダーを投じ続けた。その堂々としたマウンドさばきは、その後訪れる、同点劇と自らが放つ勝ち越し本塁打のシナリオを最初から知っているかのようだった。14三振を喫しながら今日の試合も大黒柱の本塁打がチームを救った。 文星は、圧倒的に押し続けながら、熊代の前に追加点を取れない焦りは、7回裏の投手・佐藤のスリーバントスクイズ失敗のかたちで表れた。試合後、文星の高橋監督は、2点をとった後、「3点目を取りにいって取れなかった。熊代君がよかった。」と熊代を褒めた。 熊代の存在感はリードする相手チームでさえ重圧を受ける。 スコアボードを視界から消して、今日の熊代のピッチングとマウンドさばきだけを見れば、劣勢で投げる投手のそれとは到底思えないような堂々としたもの。 今や、あまり耳にすることがなくなった「エースで4番」。最後の夏にかける今大会の“エースで4番”は、その強い存在感を放ちながら明日もマウンドとバッターボックスに立ち続ける。 (了) エースで4番、そんな響きが懐かしい。
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AuthorHidefumi Kai Archives
November 2022
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