8/8/2007 0 Comments 第89回全国高等学校野球選手権大会1(2007年夏)第1日1回戦大会第1日 2007年8月8日(水)の試合結果 ―1回戦―( )内は出場回数 ①佐賀北(2)2-0福井商(18) ②興南(7)3-2岡山理大付(5) ③文星芸大付(10)5-0市船橋(5) 今日の本塁打・・・ 佐賀北・副島(大会第1号) 岡山理大付・浜野(第2号) ☆今日の甲子園!☆ 第89回夏の甲子園が開幕した。今日は開会式と1回戦3試合が行われ、15日間に渡る若人の熱戦の火蓋が切って落とされた。開幕試合は、いきなり完封試合。佐賀北が副島の本塁打等で2点を上げ、投げては馬場、久保が福井商を完封した。第2試合は、追いつ追われるの好ゲームとなったが、8回に決勝点を挙げた興南が岡山理大付に辛勝。第3試合は先制、中押し、駄目押しと効果的に加点した文星芸大付が市立船橋に完封勝ち。文星は昨夏に続く初戦突破。 ☆今日のKAIスポは!?☆ 甲子園への想いは、選手達だけではない。高校野球をする人、見る人、携わる人、そして高校野球が思い出に変わった人。89回目の夏の開幕。甲子園大会が始まるとそれぞれがそれぞれの想いを寄せ、甲子園を見つめる。 大会第2日 8月8日(木)の試合予定 ―1回戦― ①松商学園(34)-近江(9) ②今治西(10)-八代東(3) ③智弁和歌山(15)-仙台育英(20) ④尽誠学園(10)-智弁学園(14) 「それぞれの甲子園」記者は大阪城近くのとある喫茶店をよく訪ねる。仕事の合間に高校野球をテレビで観戦できるつかの間を過ごす空間だからだ。この春、大阪桐蔭・中田が2本塁打を放った試合もこの喫茶店のテレビで観戦した。 開幕日の今日、喫茶店のおばさんが「野球、始まったね」と声をかけてきた。この春、熱心に野球を見ていた私を覚えていたのだ。実はこのおばさんの息子さんが大阪・上宮で控えの投手として選抜甲子園に出場したという話を聞いてびっくりした。しかし、1年生エースとして秋季大会を勝ち上がったはいいものの肩を壊し、肝心の選抜では背番号10の控え投手として数イニングの登板にとどまったらしい。 選抜大会では「次に当たる四国の強豪校ばかりを気にして目の前の無名校に負けちゃった。四国の学校は本当に強いよねぇ。」と残念そう。私も肘の故障を患った為、その苦しみが一瞬にして頭をよぎった。そうは言っても故障がなければプロへ行けたのではとの問いかけに「私の息子は、身長が低く(173cm)プロへ行けるような選手でなかった」とも。 その後もおばさんは、懐かしそうに当時を振り返って、「練習中は水も飲めず、休日もなくて、息子は歯医者にも行けずよく氷を口元にあてて歯の痛みを和らげていた」と笑いながら話してくれた。 もう息子さんは40歳になるらしい。息子さんを甲子園で応援したのはもう20数年前。おばさんにとって、甲子園大会の訪れは、高校球児だった息子さんと一緒に夢を追った3年間を懐かしむ年に1度の特別な季節なのだろう。 89回目の夏。それぞれの甲子園が幕を開けた。 (了) 球児とともに白球を追う
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AuthorHidefumi Kai Archives
November 2022
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