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高校野球「銀傘の陰から」



​From the Shade of the Silver




​Umblella in Koshien Stadium

8/13/2007 0 Comments

第89回全国高等学校野球選手権大会6(2007年夏)

第6日2回戦

大会第6日 8月13日(月)の試合結果
―2回戦―
①京都外大西5-3常総学院(延長12回) ②開星3-1徳島商 ③楊志館6-4高知 ④常葉菊川12-4日大山形
今日の本塁打・・・・常葉菊川・長谷川(大会10号・11号)

☆今日の甲子園!☆
 第1試合、第2試合途中でヒートアップする試合を冷ますかのように雨が降った大会第6日。今日も延長戦ありと見ごたえのある試合が行われた。

 第1試合は一昨年の準優勝校、京都外大西と85回大会優勝校、常総学院の試合は延長12回までもつれ込んだ壮絶な熱戦となった。両投手陣の好投で両校無得点のまま延長に。10回に1点づつ、11回に2点づつを取り合って迎えた12回も2点をあげ、三度突き放した外大西がその裏をエース本田が抑え、激戦を制した。常総は9回まで押し気味に試合を進めたが7回無死満塁で得点できなかったのが痛かった。しかし常総学院も一人で投げぬいたエース清原が9回までは1安打に抑える好投に加え、延長に入り2度追い付いた粘りは見事。両校の守備もよく鍛えられており締まった好試合だった。

 第2試合は甲子園初勝利を目指す開星と2年連続出場の古豪・徳島商の対戦。開星は1対1の同点で迎えた8回表、3連打で1点を勝ち越すと、9回表にも4番早戸の適時打で突き放し3対1で徳島商を下し、うれしい甲子園初勝利。

 第3試合は、春夏連続出場の高知と初出場・楊志館(大分)の対戦。楊志館は、2回無死満塁から7番荒巻の走者一掃の適時3塁打で3点を先制。その後も終始リードして試合を運び、強豪・高知に競り勝った。楊志館は、今大会注目投手、エース・甲斐が140キロ前後の速球とスライダーを武器に強気の投球が光り、終盤の高知の追い上げも振り切った。

 第4試合の春夏連覇を目指す常葉菊川と昨夏ベスト8の日大山形の対戦は、地力に勝る常葉菊川が長谷川の2本塁打等12点を奪い、まずは初戦突破。エース田中は8回を投げ11奪三振。昨夏山形県勢初のベスト8進出を果たした日大山形は、昨夏も経験したエース安部が常葉菊川の強力打線に捕まった。
甲子園は明日で出場49校全てが登場する。


☆今日のKAIスポ・コラムは!?☆
激闘延長12回!京都外大西対常総学院!!


☆大会第7日 8月14日(火)の試合予定☆
―2回戦(数字は出場回数)-
①桐光学園(神奈川・3)-日南学園(宮崎・5) ②前橋商(群馬・4)-浦和学院(埼玉・9) ③宇治山田商(三重・3)-佐賀北(佐賀・2) ④興南(沖縄・7)-文星芸大付(栃木・10)
​

野球の妙 ( 京都外大西 対 常総学院 )

9回裏、突然の雨が球場を襲う。雨は、炎天下で乾き荒れたグランドを濡らし、灼熱に火照った選手の体を冷やす。これから起こる延長戦の熱闘を前にその舞台を整えるかのごとく、あるいは、全くストーリーの違う第2章の幕開けを告げるかのごとく。


 10回表、外大西の攻撃。それまでの9イニングで長打など打てる気配もなかった打線に2本の2塁打が飛び出し待望の1点をもぎ取る。

 10回裏の常総学院。外大西・本田の前に先頭の8番飯田がセカンドゴロに倒れ1死。歓声の上がる3塁側外大西アルプス。球速は140キロ弱ではあるが、浮き上がるような本田の重い速球に「もはや常総これまでか」といった雰囲気が球場を包む。しかし、外大西に起こった奇跡は十数分後には常総にも起こる。9番藤原が左翼線を破る2塁打を放つ。1番鈴木朝が倒れ2死2塁になったところで持丸監督が動く。
茨城大会2本塁打でチーム1の信頼を得る2番佐藤に代え、茨城大会2打数しかない宮本をバッターボックスに送る。代えられた佐藤は納得できない表情でベンチに退く。だれもが首をかしげる采配はその数分後、常総ベンチとアルプスを歓声とガッツポーズに変える。
偉大な木内前監督を引き継ぎ、しばらくそのプレッシャーに悩んだ持丸監督が見せた木内マジックならぬ持丸マジックが的中した瞬間だった。


 11回表、外大西。投手の本田が自ら放った左前安打を皮切りに、常総・清原のワイルドピッチと四球で1死1、3塁と好機を広げ2番内山が値千金の適時3塁打し、2点勝ち越す。常総の息の根を止めるかのように1点で駄目ならと2点を加えた。


 11回裏、常総学院。重い重い2点の重圧はベンチならず、1塁側スタンドの観衆をも包みこむ。しかし、この回先頭の4番・島根の打球がきれいな放物線を描くと重圧から予感に変わる。島根の2塁打に6番中村の2塁打で1点を返し尚も1死2塁。ここで、過去4打席、ピッチャーゴロ2つに2三振と全くタイミングのあっていない投手・清原が内野安打し、その後のスクイズで予感は現実に変わった。


運命の12回。 


 12回表、外大西。これまで無安打の4番辻が三遊間を破る。1死後、6番古屋の三塁ゴロで2年生・宇津木が2塁へ悪送球。2、3塁のピンチに広がった。悪送球した三塁手の宇津木は持丸監督が10回裏に万を辞して送った代打・宮本に代わり11回から守備についていた。

併殺の期待から更なるピンチへ。時間にして数秒間の心理的シーソー。常総学院にとっては誤算だった。 
その後、外大西はみたび勝ち越し、試合を決めた。
​(了)
100年経っても変わらない感動がある。
​⚾️KAISPO❗️
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