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高校野球「銀傘の陰から」



​From the Shade of the Silver




​Umblella in Koshien Stadium

8/15/2007 0 Comments

第89回全国高等学校野球選手権大会8(2007年夏)

第8日2回戦

大会第8日 8月15日(水)の試合結果
―2回戦―
①今治西1-0近江 ②智弁学園5-2仙台育英 ③帝京9-2神村学園 ④新潟明訓2-1甲府商(延長12回)
☆今日の本塁打・・・・神村学園・鶴田(大会第14号)、新潟明訓・長橋(第15号)


☆今日の甲子園!☆
 スタンドから溢れんばかりの5万人の大観衆が熱戦を見守った大会第8日。第1試合途中、9時40分には満員通知が出て、球場外では、「満員の為、球場には入れません」というアナウンスが流れた。
 
 第1試合は息詰まる投手戦。両チーム無得点で迎えた6回裏、今治西は1死2塁から5番笠原の左前適時打で1点を先制すると、エースの熊代が140キロ前後の直球と切れのいいスライダーを散りばめ2安打完封し虎の子の1点を守りきった。近江も得意の継投が決まり相手打線を1点に抑えたが打線が最後まで熊代を攻略できなかった。熊代の好投で辛くも勝利した今治西は無死1塁からの犠打を3度失敗する等、攻撃に課題を残した。

 第2試合は154キロ右腕・佐藤由規擁する仙台育英と智弁学園の対戦。序盤仙台育英・佐藤由の速球に押されていた智弁学園は、5回裏、制球を乱した佐藤由から四死球と安打で1死満塁の好機をつくると、1番佐藤が右越2塁打し2点を先制。続く2番稲森も二遊間を破りさらに2点を追加。その後も四球に2安打を絡め1点を加点し、一挙に5点を奪った。智弁投手陣のコーナーワークにかわされていた仙台育英は9回にようやく3安打で2点を返したが反撃が遅すぎた。注目の仙台育英・佐藤由は、本調子ではない中、4回には155キロを出す等力投したが、制球を乱した5回の5失点が悔やまれる。

 第3試合は、打線好調の帝京と下手投げの好投手・盛を擁する神村学園の対戦。神村学園は初回、制球に苦しむ帝京先発・高島から4番鶴田の左翼への2点本塁打で先制。しかし帝京は3回、長短打5本で6点を取り逆転すると、7回にも7番杉谷翔、8番高津の連続長打で1点、8回にも4番中村の適時打で1点を取り試合を決めた。帝京先発の2年生・高島は初回制球に苦しんだが、最速148キロの直球にスライダーを有効に使い2回以降は無失点に抑え完投した。

 第4試合は今大会5試合目の延長戦。甲府商は初回、6番市川の適時打で1点先制したが、新潟明訓も4回に3番長橋の左越ソロ本塁打で同点とした。以降は、両投手陣が踏ん張りゼロ行進が続いたが、ようやく延長12回に新潟明訓が相手失策で1点を勝ち越し逃げ切った。1回戦14奪三振の新潟明訓・エースの永井はこの試合は5回途中から登板し11奪三振。負けはしたが、甲府商・エースの米田も14被安打したが、味方の4失策も出る中、粘り強く最後まで投げきった。


☆今日のKAIスポ・コラムは?!☆
“みちのくのドクターK”が甲子園に残したもの!


☆大会第9日 8月16日(木)の試合予定☆
―2回戦(数字は出場回数)-
①宇治山田商(三重・3)-佐賀北(佐賀・2)〔再試合〕 ②創価(西東京・5)-大垣日大(岐阜・初) ③東福岡(福岡・4)-広陵(広島・18) ④青森山田(青森・8)-聖光学院(福島・4)

​

155キロが甲子園に残したもの (仙台育英・佐藤由規)

初戦、最速154キロの速球を武器に強打の智弁和歌山打線から17三振を奪った仙台育英のエース・佐藤由規。奪三振の相手が智弁和歌山であることが彼の実力を代弁する。実力は松坂に匹敵、いや松坂以上と評価するプロ野球スカウトさえいる逸材を一目見ようと甲子園は超満員で膨れ上がった。

 1回裏、マウンドにあがる佐藤の投球練習から5万人の視線は小高に立つグレーのユニフォームに釘付けだった。立ち上がりからコンスタントに150キロ近い速球を投げ、観衆の視線は、佐藤のボールがキャッチャーミットに収まる毎にスコアボードの球速表示へと移った。

 4回裏、智弁学園2番・稲森に対した2球目。この試合初めて150キロが表示され、観衆のどよめきを誘うと、こんなものではないとばかりにその瞬間はやってきた。続く3球目。155キロの直球が捕手・一丸のミットを突き上げると、甲子園はどよめき、そして拍手が沸き起こった。

 本塁打や安打が飛び出したときのものでもない。逆転劇が起こったときのそれでもない。
 18.44メートルを白球が155キロですり抜けたという事実へのどよめきとそれを生み出した佐藤への敬服の拍手。
 特別な瞬間を5万人が共有し、自然発生した、他のどんな場面とも似つかない、そしていかんとも表現しにくい雰囲気だった。

 今日、その佐藤が甲子園に姿を見せてから涙で球場をあとにするまで、佐藤の名前を呼ぶ子供達の多さに驚いた。おそらくマスコミは155キロに話題が集中するだろう。しかしそれはその場に居合わせた大人の一瞬の衝撃であり娯楽にすぎない。私もそうだったように子供達はその時代時代の甲子園のスターに憧れ野球を始め、野球を続ける。多くの球児が桑田、清原に、松坂に憧れたように。結果だけみれば、2回戦で早々と甲子園を去ったドクターKが甲子園に残したもの。それはこの瞬間を共有した子供達にとっての長く響き渡る野球への原動力だろう。
(了)

好きだから疲れる夏
​⚾️KAISPO❗️
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    Hidefumi Kai

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