8/18/2008 0 Comments 第90回全国高等学校野球選手権記念大会17(2008年夏)第17日 決 勝☆大会第17日 8月18日(月) 今日の甲子園!☆ 46,000人の大観衆で膨れ上がった決勝戦の甲子園。17年ぶり2回目の優勝を狙う地元大阪の大阪桐蔭と昨春選抜優勝、夏は初優勝を狙う常葉菊川の対戦。両チーム強力打線が武器の対決は、思わぬ展開となった。 ―決勝―( )内は出場回数 大阪桐蔭(5)17-0常葉菊川(3) (桐)福島由-有山 (常)戸狩・野島・萩原・浅川・戸狩-栩木 本塁打:大阪桐蔭・奥村(大会48号)、萩原(49号) 【戦評】 大阪桐蔭の打線が爆発。2本塁打含む21安打を放ち圧勝し、17年ぶり2回目の優勝を決めた。 初回、肘に不安があり球威のない常葉菊川先発戸狩を攻め、2番佐野からの3連打で1死満塁とし、5番奥村が今大会3本目となるバックスクリーンへの満塁本塁打を放ち、4点を先制。3回、5回にも1点づつを加えペースをつかむと、6回には、打者一巡で4安打に敵失も絡め、6点を取り試合を決定付けた。打線に火がついた大阪桐蔭は、7回には萩原が今大会3本目の2点本塁打。9回にも敵失と有山の適時打で3点を取り駄目を押した。 大阪桐蔭・先発福島由は、準決勝からの連投の疲れを感じさせない見事な投球。直球とスライダーが切れ、散発5安打、9奪三振。3塁を1度しか踏ませない投球で常葉菊川の強力打線を完封した。決勝戦の完封は80回大会の横浜・松坂以来。 常葉菊川は、全力投球できない戸狩が初回に早々とつかまり、その後、野島、萩原、浅川と繋いだが、大阪桐蔭の勢いづいた打線を止められなかった。 今大会、集中打による大量得点で打ち勝ってきた打線も、大阪桐蔭・福島由の丁寧な投球の前に、長打2本の5安打に抑えられ最後まで反撃の糸口を掴めなかった。 【記録・記憶】 ※大阪桐蔭は17年ぶり2回目の優勝。大阪勢の優勝はその大阪桐蔭の優勝以来10回目。 ※決勝での17点差は、第6回大会(1920年)の関西学院17-0慶応普通部以来の最多得点差。 ※大阪桐蔭の今大会安打数99本は、第82回大会(2000年)で優勝した智弁和歌山の100本に次ぐ歴代2位の安打数。 ※大阪桐蔭・萩原の大会15打点は、第67回大会の宇部商・藤井、今大会の横浜・筒香の14打点を抜き、最多打点記録。 【優勝までの軌跡】 ☆優勝校・大阪桐蔭高校(2年ぶり5回目出場) 1回戦:16-2日田林工(前日2回途中降雨中止による再試合。奥村の3ラン含む19安打で大勝。) 2回戦:6×-5金沢(延長10回3番森川がサヨナラ安打。1番浅村が2本塁打。3回から奥村が好救援。) 3回戦:7-5東邦(4回まで毎回得点。中盤に佐野の適時打。終盤の追い上げを福島由、奥村、福島由の継投で凌ぐ。) 準々決勝:7-4報徳学園(好投手近田攻略。奥村、萩原の本塁打等で逆転勝ち。福島由、奥村、福島由の継投。) 準決勝:9-4横浜(3回に逆転。9回萩原駄目押し弾で宿敵に快勝。福島由、8安打完投。) 決勝:17-0常葉菊川(打線爆発。奥村満塁弾に萩原2ランで圧勝。福島由、5安打完封。) 【学校の横顔】 学校創立1983年。野球部も同年創部。夏は今大会で5回目。初出場した第73回大会に背尾、和田、萩原を擁し初優勝。第87回大会は、辻内、平田、中田を擁し優勝した駒大苫小牧に敗れたがベスト4まで進出。春も3回の出場でベスト8が2回と甲子園では既に強豪。主なOBに、西岡(ロッテ)、岩田(阪神)、辻内(巨人)、平田(中日)、中田(日本ハム)等、プロへ有力選手を輩出している。 - 90回記念大会 感動はいつまでも! KAIスポ!- ☆90回記念夏の甲子園コラム17 |
AuthorHidefumi Kai Archives
November 2022
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