8/17/2016 0 Comments 第98回全国高等学校野球選手権大会 2016年夏「この夏、負けない球児たち」第11章![]() この夏、負けない球児たち! 【甲子園】 〔大会第11日(8/17)終了時点〕 8強出揃う! 8月17日の敗退校数4校 今夏参加校数3,876校中、3,868校が敗退。 残り8校 8/3876 第11日第4試合「涙キラリ、甲子園を去る球児たち」第41章【甲子園】 8/17大会第11日第4試合 3回戦:北海(南北海道)4-1日南学園(宮崎) 終盤突き放した北海、22年ぶりの8強! 北海は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第3試合で聖光学院(福島)と対戦する。 【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第41章~】 - 大黒柱は小さなエース(宮崎代表・日南学園)- 春夏連続、夏は2年ぶり8回目の甲子園出場を決めた日南学園。今春の選抜大会初戦敗退の悔しさから走攻守全てにレベルアップ。宮崎大会を安定した戦いで勝ち上がった。 そんな日南学園のエース森山弦暉君は身長160センチ。今大会のエースの中で最も小さい。しかし、エースであり主将。そして打撃でも非凡さを見せるまさにチームの大黒柱だ。今大会は、150キロ前後の剛速球を投げる、180センチを超える本格派投手が注目を浴びる中、森山君の直球のほとんどは120キロ台。派手な三振ショーもない。 よく野球に身長は関係ないと言われる。物理的には身長が高い方が技術的に有利であることは事実だが、私の経験上も他の競技に比べて、決定的な要素ではないと間違いなく断言できる。有力投手が多いと言われる今大会でも、大柄な速球投手の全員が勝ち残っている訳ではない。 森山君の今大会の投球内容は実に堂々としたものだ。 初戦の西東京・八王子戦は、8回5安打の無失点。奪三振は2も与四死球2。2回戦の市和歌山戦では8回途中、7安打5奪三振1失点。与四死球は1。そして今日の3回戦北海(南北海道)を相手に破れはしたが、11被安打したが奪三振3で与四死球は1。 140キロ超の直球も真ん中に入り、切れが悪く、打者とのタイミングが合えば痛打される。四死球を出す、出さないも球速には全く関係ない。 コントロールとボールの切れ、それに投球術。 好投手の条件はあげればきりがないが、体格に関係なく投手に必要な要素を徹底して磨いた小さなエース。紛れもなく16強入りの立役者だ。専ら、森山君は身長がコンプレックスになったことは全くのないのだというから大したもの。森山君の活躍は、体格に恵まれない全国の球児たちの希望になったに違いない。 (了) Aug 17, 2016 7:16pm 【参照】 日南学園、2001年以来15年ぶりの8強逃す http://www.sanspo.com/baseball/news/20160817/hig16081718120022-n1.html 第11日第3試合「涙キラリ、甲子園を去る球児たち」第40章【甲子園】 8/17大会第11日第3試合 3回戦:木更津総合(千葉)2-0広島新庄(広島) 投手戦制した木更津総合、夏は初めての8強! 木更津総合は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第4試合で作新学院(栃木)と対戦する。 【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第40章~】 - 敗者に値しない投球 (広島代表・広島新庄)- 2年連続2回目の甲子園出場となった広島新庄。昨夏の甲子園では2回戦で早稲田実業に6-7で敗退。エースの堀君は序盤で3失点し4回途中で降板。雪辱を期して広島大会を連覇。「絶対的エース」に成長して甲子園に戻ってきた。 初戦の相手は去年ベスト4の東東京・関東一。初回にいきなり適時打を浴びて先制点を許したが、ここから踏ん張った。以降は走者を出しながらも粘り、延長12回までの11イニングスを無失点。177球を投げぬき、接戦をものにした。 2回戦は、富山第一との試合。打線が奮起した。3回に先制し、6回、8回に追加点をあげると、エースの堀君も3安打、無四球の投球で応えた。投球数はわずか90球の完投勝利だった。 ベスト8をかけた今日の3回戦。同じ左腕の好投手・早川君を擁する木更津総合と戦った。堀君は選抜8強の相手打線を6安打2失点好投も、打線が早川君から散発3安打に抑えられ完封負けを喫した。試合時間は1時間23分。この試合も堀君の球数が103球、相手の早川君のそれは99球。両校合わせても9安打という見事な両左腕の投げ合いだった。 チームとしては昨年を上回る2勝をあげた原動力は紛れもなくエース堀君の投球につきる。 初戦は1点もやれない投球を11イニングスも継続した精神力。2回戦で見せた90球の無四球完投劇。そして今日の白熱した投手戦。 投手として精神的にも技術的にも実力は見せた。 「最後に3年生みんなでできた。楽しかったです。木更津総合の早川投手はすごい投手でした」 とすがすがしい。 敗者とするにはもったいない投手が甲子園を跡にした。 (了) Aug 17, 2016 6:01pm 【参照】 阪神、ドラフト候補に広島新庄・堀をリストアップ http://www.nikkansports.com/baseball/news/1695766.html 広島新庄 重かった2失点目 課題はっきり「打撃を鍛えたい」 http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/08/17/kiji/K20160817013185130.html 木更津総合(千葉)が広島新庄を下し、初のベスト8に進出 http://www.sanspo.com/baseball/news/20160817/hig16081713150016-n1.html エース・堀が力投も…投手戦に敗れた広島新庄、3回戦で散るhttp://news.mynavi.jp/news/2016/08/17/384/ 第11日第2試合「涙キラリ、甲子園を去る球児たち」第39章【甲子園】 8/17大会第11日第2試合 3回戦:作新学院(栃木)6-2花咲徳栄(埼玉) 作新学院、今井、6安打10K完投で4年ぶりの8強! 作新学院は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第4試合に登場する。 【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第39章~】 - 総合力見せた左腕の夏 (埼玉代表・花咲徳栄)- 3季連続、2年ぶり4回目の甲子園となった花咲徳栄。埼玉大会は圧巻だった。投手陣は左腕エースの高橋昂也君を中心に初戦の3失点以外は無失点。高橋昂也君は大会通算で52奪三振。9イニングス平均で12.6個に上った。打線もそんな投手陣に応え1試合平均11.5安打。埼玉県勢初めての優勝も狙える戦力だ。 初戦は秋田・大曲工との試合。先発の高橋昂也君は序盤本調子ではなかったが要所を締め、11三振を奪った。打線も10安打を打ち終盤に突き放した。 2回戦は、鹿児島・樟南との対戦。11安打を打たれたが3失点に抑えた。打線は7安打も6回、7回と効果的に得点に結びつけた。 3回戦の今日は、ベスト8をかけて栃木・作新学院と戦った。先発は2年生の網脇君だったが、2回途中までで5失点。流れを断ち切る為に想定より早くエースの高橋昂也君がマウンドに上がり試合を立て直した。しかし、打線が相手好投手の今井君をとらえることができず、2年連続のベスト8進出はならなかった。 大会も3回戦に入り、頂点を見据える上で、各校、決勝までの日程、試合数、疲労度などを本格的に考える時期に来ている。 高橋昂也君は1回戦で148球、2回戦で149球を投じている。上位を見据える上で明日の準々決勝が連戦となる3回戦の戦いは投手の起用方法には判断が伴うものだ。 今日の敗戦は不本意かもしれない。 しかし後輩から引き継いだマウンドでエースらしく試合を立て直した。150キロを超える速球も魅力的だが、不調でも試合の中で修正できる起用さ、ヒットは打たれても得点は与えない粘り強いピッチングを発揮。この3試合で、速球の他に投手に必要な能力をその分、見せつけることはできた。 速球だけではない、投手としての総合力。 今日もまた1人の好投手が夏を終えた。 (了) Aug 17, 2016 2:15pm 【参照】 背中で考えわかるよ 花咲徳栄・高橋投手支える幼なじみ http://www.asahi.com/articles/ASJ8H3JSRJ8HUTIL00L.html 第11日第1試合「涙キラリ、甲子園を去る球児たち」第38章 【甲子園】8/17大会第11日第1試合 3回戦:聖光学院(福島)5-2東邦(愛知) 東邦の勢い封じた聖光学院が5度目の8強! 聖光学院は準々決勝進出。次戦は、18日(木)、大会第12日第3試合に登場する。 【涙キラリ、甲子園を去る球児達~第38章~】 - 楽しむ野球が生んだ奇跡(愛知代表・東邦)- 2年ぶり17回目の出場の東邦は強烈な印象を残して甲子園を去った。 1回戦は福井・北陸との対戦。打線が爆発し、24安打19得点と大勝。4回には、その1イニングで5連打を含む11安打で12得点。大会記録の1イニング最多安打12、最多得点14にそれぞれ迫る猛攻を見せた。 2回戦は青森・八戸学院光星との対戦。7回表を終わって2-9と最大7点差から試合をひっくり返した。9回までに3点を加点し、5-9の4点差で9回裏を迎えた。3塁側のアルプスを除いてスタンド360度が東邦の大応援団と化す後押しを受けて、6安打集中、一挙5点をとり逆転サヨナラ勝ちした。 2回戦で起こった7点差以上からの逆転劇は過去に6度(7点差が4度、8点差が2度)。98回の歴史上、凡そ16大会に1度の試合ということになる。さらに、9回、4点差からの逆転サヨナラ勝ちとなると過去に2度しかない。まさに半世紀に1度の試合となった。 今日の3回戦の福島・聖光学院との試合。3点差を追って9回を迎えたが逆転の再現はならなかった。 7点差にしても、9回4点差にしても逆転試合が発生したのは1大会に1度だけ2度はない。頻発するものでは到底ない。それほど驚異的な試合を東邦は経験したということだ。 要因は一言でいうのは難しい。試合の流れ、投手の心理や疲労度、球場の雰囲気などあらゆる要素が重なり合って生み出される答えのない方程式のようなものだろう。 ただ、今年の東邦に各試合共通して当てはまるのは、心から甲子園を笑顔で楽しんだということだ。 1回戦の試合後、エースで4番の藤嶋君、「最後の甲子園なのに全然、緊張しない。楽しまずに終わると後悔する。みんなそう思ってますよ」。 大舞台を楽しむ。簡単なことではない、 大逆転の最大の要因は、点差がついた土壇場でさえも、ことごとく笑顔で打席に入り、楽しんでしまう選手たちの心の余裕だったのかもしれない。 (了) #第98回全国高校野球選手権大会 #夏 #甲子園 #高校野球 #聖光学院 #東邦 #福島 #愛知 【参照】 東邦・藤嶋、応援の手拍子に感謝「最後まで楽しめた」 http://www.asahi.com/articles/ASJ8K25R9J8KPTQP007.html 東邦・藤嶋、サイクル超え!単打の代わりに二塁打/甲子園 http://www.sanspo.com/baseball/news/20160809/hig16080905020002-n1.html 北陸、19失点も終盤意地の反撃!来年につながる9得点 http://www.hochi.co.jp/baseball/hs/20160808-OHT1T50269.html 最大7点差逆転勝ちの東邦 夏の記録は8点差が最高 http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/08/15/kiji/K20160815013169720.html ベスト8をかけて、負けられない戦いがある!
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AuthorHidefumi Kai Archives
November 2022
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