メジャーリーガーレジュメ/ 第61回WBCプレーヤーズレジュメ第47回: フランバー・バルデス（ヒューストン・アストロズ）: ドミニカ共和国代表候補: “クオリティスタート王!”

ストーリー：
今日のプレーヤーズレジュメは、ヒューストン・アストロズ先発投手、フランバー・バルデス選手だ。バルデス投手はドミニカ共和国出身の28歳。来春のベースボール・クラシックに同国代表選手として出場する可能性がある。

KAISPOのベースボールアナリストは下記のようにコメントしている。
「バルデス投手の父親は、スタジアムでメジャーリーガーになった息子のジャージを着ているファンを見て涙を流したという。

バルデス投手は、安定感を継続できる貴重な先発左腕。2022年は名だたる先発投手陣を抑えてクオリティスタート26 回はメジャートップ。その内、25試合連続のメジャー記録を作った。勝ち星はバーランダー投手に次ぐリーグ2位の17勝を挙げ、アストロズのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。

武器は打たれないカーブ。2022年の被打率はメジャー平均を大きく上回る.146。バルデス投手は腕を強振せず、且つテイクバックが小さいのでどの球種を投げるのにもクセが付きづらい。カーブに関しては、小さいテイクバックでいながらキレが鋭く打者にとって厄介なボールだ。

メジャートップ右腕のバーランダー投手がメッツに移籍したアストロズにとって、ワールドシリーズ連覇の鍵を握る重要な投手だ。」

バルデス投手は、2015年3月19日、ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結んだ。2018年8月21日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーリーグデビューを果たし、4回1/3を投げて2安打1失点、4奪三振でキャリア初勝利を挙げた。ルーキーイヤーのこの年は5試合に先発し、8試合で4勝1敗、防御率2.19の成績を挙げた。

2021年はオープ戦の試合中に左手薬指を骨折して約1カ月間休んだものの、22試合に先発して11勝6敗、防御率3.14。初完投も記録した。

2022年、バルデスは輝かしいシーズンを送った。アストロズの開幕戦のロサンゼルス・エンゼルス戦に先発し、初勝利を挙げた。7月3日、ミニッツメイドパークで行われたエンゼルス戦では、6回を投げてキャリアハイの13三振を奪った。バルデス投手はこの年、リーグ最多の201 1/3イニングスを投げ、194奪三振。勝利数はリーグ2位の17勝（6敗）、防御率2.82、WHIP1.16の見事な投球を披露した。また4月25日から9月18日までMLB史上最多の25試合連続クオリティスタートを記録。シーズン全31先発で26試合のクオリティ・スタートのMLB記録を樹立した。
(MLB No.331 KAISPO No.1511)