メジャーリーガーレジュメ第102回/ WBCプレーヤーズレジュメ第88回: 張育成 選手（ボストン・レッドソックス）: 台湾代表候補: “台湾人初のメジャー100安打!!”

■今日のプレーヤー
本日の選手は、ボストン・レッドソックスの張育成内野手です。張選手は台湾出身の26歳の右打者。2023年のワールド・ベースボール・クラシックに台湾代表として出場する可能性がある。

■KAISPOベースボールアナリストコメント
"張育成選手はこれからブレークする可能性を秘めた若手内野手だ。メジャー4シーズンでは、まだ数字的には物足りないものの随所に高いポテンシャルを感じさせるプレーを見せてきた。守備では全ての内野のポジションを守ることができ、打撃ではスムーズなフォームで反対方向にも長打が打てる。筋肉質な体で高い運動能力と瞬発力がある。

2022年は４チームでプレーし目まぐるしいシーズンとなったが、安定した起用であれば秘めた実力を開花させるポテンシャルは非常に高い。

2022年シーズンオフにレッドソックスからFAとなったが、トレバー・ストーリー選手の故障が発覚したため、2023年は再度、ボストンでプレーすることになった。ボストンのダークホースがフェンウェイパークで暴れ回る姿を私は想像している。"

■ストーリー
張育成選手は2013年にクリーブランド・インディアンスと契約。2014年から2019年にかけて、576試合のマイナーリーグでプレーした。トリプルAでは、メジャデビューまでに195試合に出場し、打率.255、22本塁打、101本塁打をマークした。

2019年6月28日に16人目の台湾出身メジャーリーガーとして、ボルティモア・オリオールズ戦でメジャーリーグデビューを果たした。この試合、3打席で無安打に終わった。最初のシーズンは28試合に出場し、打率.178、1本塁打、6打点だった。

2021年は4月2日のシカゴ・ホワイトソックス戦のインディアンスで7番ファーストで開幕戦のスタメン出場を果たした。この年はキャリア最多の89試合に出場し、打率.228、9本塁打、39拿点を記録した。

2022年はインディアンス、ピッツバーグ・パイレーツ、タンパベイ・レイズ、ボストン・レッドソックスといった4つのクラブでプレーし、打率.208、4本塁打、15RBIを記録した。9月7日には、台湾人選手として初めてMLB通算100安打を達成した。

■MLB通算成績
2022年のシーズン終了時点で、MLB4シーズンで196試合に出場し、打率.213、14本塁打、61打点、守備率 .989を記録している。
(MLB No.413 KAISPO No.1593)