メジャーリーガーレジュメ第64回 / WBCプレーヤーズレジュメ第50回: ネイサン・イオバルディ（テキサス・レンジャーズ）: USA代表候補: “ロボット投法からの熱投!”

ストーリー：
本日のプレーヤーズレジュメは、テキサス・レンジャーズの先発投手、ネイサン・イオバルディ投手を取り上げる。イオバルディ投手は現在32歳の右投手。2022年オフにボストン・レッドソックスからフリーエージェントを選択し、11月6日にテキサス・レンジャーズと契約した。彼はテキサス州ヒューストン出身で、2023年のワールド・ベースボール・クラシックではUSA代表でプレーする可能性がある。

KAISPOのベースボールアナリストは、下記のように述べている。
「イオバルティ投手の軸を安定させる壁（間）を作って投げるのが特徴。長い右腕のテイクバックは小さいが、直立姿勢から体重を前部に落とし、リリース時の腕の押し出しを大きくとることでスピードを与える。壁を作るのでコントロールがよく、９イニング当たりの四球は1.65。一方で一度を体を静止させてから力を押し出すので、フォームの後半は力投型のそれなるので、腕を含めた上半身の負担が大きい。2023年からはレンジャーズでプレーする。これまで2度のトミージョン手術を経験しているが、今後の活躍とともにも怪我には十分注意して欲しい。」

ネイサン・イオバルディ投手は、2008年MLBドラフト11巡目、全体337位でロサンゼルス・エンゼルスから指名された。これまでロサンゼルス・ドジャース、マイアミ・マーリンズ、ニューヨーク・ヤンキース、タンパベイ・レイズ、ボストン・レッドソックスでプレーしてきた。

2011年8月6日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で先発投手としてメジャーリーグデビューを果たした。この試合では、5回を投げて4安打2失点、2四球、7奪三振でキャリア初勝利を挙げ、ドジャースを5-3の勝利に導いた。ルーキーイヤーのこの年は10試合（先発6試合）に投げて1勝2敗、防御率3.63をマークした。

2014年はマーリンズで33試合に先発し、自己最多の199.2回を投げて6勝14敗、防御率4.37を記録。2015年はヤンキースで14勝3敗、防御率4.20をマークし、.824でアメリカンリーグの最高勝率をマーク。2020年と2021年にはレッドソックスの開幕投手を務めた。2021年に32試合に先発し182.1イニングスを投げて、11勝9敗、防御率3.75、195奪三振の成績をあげ、初めてオールスターに選出された。腰と肩の炎症で故障者リスト入りした2022年は20試合の登板にとどまり、6勝3敗、防御率3.87の成績だった。この年、5月28日のボルチモア・オリオールズ戦でキャリア初の完投勝利を挙げて5-3の勝利に導いた。

2022年シーズン終了時点で、メジャー11シーズンで240試合（221試合先発）、1257回2/3に登板し67勝68敗、防御率4.16、1060奪三振を記録している。
(MLB No.337 KAISPO No.1517)