メジャーリーガーレジュメ第69回 / WBCプレーヤーズレジュメ第55回: ライアン・プレスリー投手（ヒューストン・アストロズ）: USA代表候補: “９回に立ちはだかる高スピンカーブ!”

ストーリー：
本日のプレーヤーズレジュメは、ヒューストン・アストロズのクローザー、ライアン・プレスリー選手を取り上げる。彼はテキサス州ダラス出身の現在34歳の右投手で、2023年のワールド・ベースボール・クラシックにアメリカチーム代表候補となっている。

KAISPOのベースボールアナリストは、
「プレスリー投手は世界一軍団、アストロズの守護神。高回転のカーブ、スライダーは打者のスィングの始動時に急勾配を描き、1イニングでタイミングを合わすのは容易ではない。マイナーでは先発経験があるもののメジャーではデビュー以来全てリリーフ・クローザーでの登板でまさにその道のスペシャリスト。2018年から2019年にかけて作った40試合連続無失点はメジャー記録だ。アストロズにこの男がいる限り、相手チームにとって９回の逆転劇は儚い夢と言っても過言ではないだろう。」

ライアン・プレスリー投手は、2007年のMLBドラフト11巡目、全体354位でボストン・レッドソックスに指名され、2012年のルールVドラフト4位でミネソタ・ツインズに指名された。

2013年4月4日、デトロイト・タイガース戦でメジャーリーグデビュー。9回の1イニングを投げて被安打1、無失点、1奪三振だった。5月8日のボストン・レッドソックス戦では、2番手として4イニングスを投げて2安打、無失点、３奪三振の好投でキャリア初勝利を挙げた。1年目は49試合の救援登板で3勝3敗、防御率3.87の成績で終えた。2015年は27度のリリーフ登板で27.2回を投げ、3勝2敗、防御率2.93、22奪三振を記録した。

プレスリー投手は2018年7月27日にツインズからヒューストン・アストロズへトレードされた。

アストロズ移籍後の2018年8月15日から2019年5月24日まで40試合連続無失点をマークし、クレイグ・キンブレル投手が2011年6月14日から9月8日で記録した38試合連続無失点を抜き、メジャーリーグの歴代新記録を樹立した。この年、自身初のオールスターに選出された。2022年、プレスリー投手はレギュラーシーズンで50試合に登板しキャリアハイの33セーブを挙げ、ポストシーズンでは10試合で6セーブを挙げ、アストロズの2度目のワールドシリーズ制覇に貢献した。またフィラデルフィア・フィリーズとのワールドシリーズ第4戦では、クリスティアン・ハビエル投手、ブライアン・アブレイユ投手、ラファエル・モンテロ投手、ライアン・プレスリー投手が、ワールドシリーズ史上初の継投ノーヒッター（史上2度目のノーヒッター）を達成した。

2022年シーズン終了時点で、プレスリー投手はメジャーリーグキャリア通算で、499試合のリリーフ登板、528イニングを投げ、29勝28敗、防御率3.20、561奪三振をマークしている。
(MLB No.347 KAISPO No.1527)