メジャーリーガーレジュメ第72回/ WBCプレーヤーズレジュメ第58回: クリスチャン・バスケス選手（ミネソタ・ツインズ）: プエルトリコ代表候補: “打って刺せる捕手!”

ストーリー：
本日のプレーヤーズレジュメは、ミネソタ・ツインズの捕手、クリスチャン・バスケス選手を取り上げる。バスケス選手はプエルトリコ出身の32歳の右打者で、2023年のワールド・ベースボール・クラシックでプエルトリコ代表に加入する可能性がある。


KAISPOのベースボールアナリストは下記のようにコメントしている。
「バスケス選手は貴重な打てる捕手だ。上背はないものの、パンチ力のある勝負強い打撃が魅力だ。2022年、捕手で100試合以上出場した24選手の中で、2位の打率（.274）を記録した。2022年のワールドシリーズ第４戦のアストロズの継投ノーヒッターをリードしたのもバスケス選手だ。ボストンとヒューストンで2度のワールドチャンプを経験しており勝つ術を知っている。2023年からはミネソタ・ツインズで自身3度目の頂点を目指す。」
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クリスティン・バスケス選手は、プエルトリコ・ベースボール・アカデミー高校を経て、2008年MLBドラフト9巡目でボストン・レッドソックスから全体292位で指名された。

2014年7月9日にフェンウェイパークで行われたシカゴ・ホワイトソックス戦にボストンの先発捕手としてメジャーリーグデビューし、レッドソックスの5投手とバッテリーを組み、6-5の勝利に貢献。打撃は３打数無安打だった。その2日後、シンシナティ・レッズ戦の３回、相手右腕スコット・フェルドマン投手からレフトへのキャリア初安打を放ち、その後もエンタイトル二塁打を含む2本の二塁打を重ねた。バスケス選手は9月25日にタンパベイ・レイズの右腕ジェレミー・ヘリクソン投手からメジャー初のホームランとなる２ランを放った。メジャー最初のシーズンは55試合に出場し、打率.240、1本塁打、20打点、盗塁阻止率52%をマークした。残念ながら2015年は肘の故障でトミー・ジョン手術を受けたため、シーズンを全休した。2016年に復帰し、57試合に出場して打率.277、1本塁打、12打点の成績だった。

2017年は99試合に出場して打率.290、5本塁打、32打点、5盗塁を記録した。2018年は右手指を骨折とサンディ・レオンと捕手のポジションを分け合ったため、60試合の出場にとどまった。また、ポストシーズンでは37打数8安打を記録し、ボストンの4度目のワールドシリーズ制覇を経験した。2019年は自己最高の打撃成績を残した。キャリア最多の138試合に出場し、打率.276、キャリアハイの23本塁打、72打点を記録した。

2022年8月1日、クリスチャン・バスケス選手はレッドソックスからヒューストン・アストロズへマイナーリーガー2人とトレードされた。両チームで通算で.274、9本塁打、52打点をマーク。アストロズではマーティン・マルドナド捕手のバックアップ捕手としての役割を果たした。11月2日のフィラデルフィア・フィリーズとのワールドシリーズ第4戦では、ヒューストンの4投手をリードし、ノーヒッターを達成したのは記憶に新しい。ワールドシリーズ史上2度目のノーヒッター、継投ノーヒッターとしては史上初の快挙だった。また、シリーズ最終戦でダメ押しの4点目を挙げる適時打を放ち、アストロズの2度目のワールドシリーズ制覇に貢献した。

バスケス選手はメジャー8シーズン通算で717試合に出場し、打率.261、55本塁打、276打点、盗塁阻止率41%をマークしている。2023年からはミネソタ・ツインズでプレーする。
(MLB No.353 KAISPO No.1533)