メジャーリーガーレジュメ第87回/（WBCプレーヤーズレジュメ第73回）:フランキー・モンタス投手（ニューヨーク・ヤンキース）:ドミニカ共和国代表候補:“最後はスプリットで!!”

■今日のプレーヤー
本日の選手経歴は、ニューヨーク・ヤンキースの先発投手、フランキー・モンタス選手に関するものです。モンタスはドミニカ共和国出身の選手で、2023年のワールド・ベースボール・クラシックにチーム・ドミニカ共和国として出場することができます。しかし、肩の炎症のため、クラシックには参加しない可能性が高い。

■KAISPOベースボールアナリストコメント
「モンタス投手は威力抜群のスプリットが武器の先発投手だ。2022年シーズン途中にアスレチックスからヤンキースに移籍した。
2019年から取り入れたスプリットでピッチングの幅を広げた。2022年シーズンのスプリットは三振率34.9%、空振り率36.1%、被打率.177で追い込んでから確実に仕留める球種だ。速球系の制球の精度が上がれば、ヤンキースで二桁勝利の可能性は十分だ。ただ、2022年はヤンキースで８試合の先発で防御率6.35と不調だったが、肩の炎症の影響と見られており、2023年シーズンは1ヶ月程遅れる可能性があるようだ。しっかり完治させて、戻ってきてほしい。」

■ストーリー
フランキー・モンタス投手は2009年12月14日、ボストン・レッドソックスと契約。2013年7月31日にデトロイト・タイガースとの3球団の三角トレードでレッドソックスからシカゴ・ホワイトソックスに移籍した。

ホワイトソックス時代の2015年9月2日のミネソタ・ツインズ戦でメジャーリーグデビューを果たした。リリーフで1イニングを1三振無失点に抑えた。1年目は7試合で0勝2敗、防御率4.80を記録した後、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍し、2016年はマイナーでプレーした。

2016年8月1日にトレードでオークランド・アスレチックスに移籍。2021年にブレークした。32試合187イニングスを投げて13勝9敗、防御率3.37、アメリカンリーグ（AL）4位の207奪三振をマーク。特に9月から10月にかけて6試合に先発し37イニングを投げて、3勝0敗、防御率2.19、40奪三振の見事な投球を披露し、ア・リーグピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞した。

■MLB通算成績
モンタス投手は、2022年シーズン終了時点で、MLB7シーズンで129試合（先発99試合、592回1/3）に登板し、36勝35敗、防御率3.90、611奪三振を記録している。
(MLB No.381  KAISPO No.1561)