メジャーリーガーレジュメ第88回/ WBCプレーヤーズレジュメ: 第74回ワンダー・フランコ内野手（タンパベイ・レイズ）: ドミニカ共和国代表候補: “タンパの星!!”

■今日のプレーヤー
本日のプレーヤーズレジュメは、タンパベイ・レイズの遊撃手、ワンダー・フランコ選手をフォーカスする。フランコ選手はドミニカ共和国出身の21歳のスイッチヒッターで、2023年のワールド・ベースボール・クラシックにドミニカ共和国代表として参加する可能性がある。

■KAISPOベースボールアナリストコメント
「フランコ選手は、スピード溢れるスイッチヒッターの若きコンタクトヒッターだ。上半身の筋肉が発達し、スイングとスローイングにスピードとキレ与えている。マイナー時代からゲレーロジュニア選手と比較されるほどの打撃力を発揮し、メジャー2シーズンは共に２割台後半の打率とアグレッシブな遊撃手として存在感を発揮している。本塁打は多くはないが、シャープな打撃で２塁打が多く、長打率は通算で.439を記録している。将来のMLBスター候補にレイズはフランチャイズ史上最大の契約（１２年１億８５００万ドル）で流出を防いだ。タンパの若きスターがどのような進化を遂げるか、今後も注目したい。」

■ストーリー
当時16歳のワンダー・フランコ選手は、2017年7月2日、アメリカンドリームを追い求めレイズとマイナー契約を締結した。マイナー1シーズン目の2017年に打率.351をマークして以来、高いパフォーマンスを発揮し、高く期待されていた。

フランコ選手は2021年6月22日、ボストン・レッドソックス戦で鮮烈にメジャーリーグデビューを果たした。この試合で２番、サードで先発出場し、4打数2安打を記録。キャリア初の本塁打、ヒットとなる同点3ランホームランと二塁打を放った。フランコ選手はこの年、43試合連続出塁をマークし、1956年のフランク・ロビンソンと並んで20歳以下の選手としては最長タイ記録となった。メジャー1年目は.283/.347/.463、7本塁打、39打点の成績を残した。

2022年4月22日のレッドソックス戦ではキャリア初のマルチホームラン試合となる2本の本塁打を放った。21歳52日でのマルチホームランはレイズ球団史上、最年少、さらにメジャーリーグ史上3番目の若さだった。この年は、5月31日に右大腿四頭筋の張り、7月10日に右手首の違和感で10日間の故障者リスト入りを経験した。2022年シーズンは83試合の出場で打率.277、6本塁打、33打点を記録した。

■MLB通算成績
2022年のキャンペーン終了時点で、フランコ選手は、MLB2シーズン通算で、打率.282/.337/.439、13本塁打、72打点をマークしている。
(MLB No.383  KAISPO No.1563)