メジャーリーガーレジュメ第94回/ WBCプレーヤーズレジュメ第80回: カル・クアントリル投手（クリーブランド・ガーディアンズ）: カナダ代表候補: “上から投げ下ろして15勝!!”

■今日のプレーヤー
本日のプレーヤーは、クリーブランド・インディアンスの先発、カル・クアントリル投手だ。クアントリル投手はカナダ出身の27歳の右投手。2023年のワールド・ベースボール・クラシックにカナダ代表として登板する可能性が高い。

■KAISPOベースボールアナリストコメント
「クアントリル投手は、本格派の先発右腕だ。2022年はチーム最多でキャリアハイとなる15勝（5敗）を挙げて、ガーディアンズのプレーオフ進出に大きく貢献した。7月11日からは敗戦ゲームがなくシーズン通して安定感と存在感を見せた。５つの球種を投げるが、シンカーとカッターで全体の8割を占める。この２球種を意識させた後の真上から投げ下ろす大きなカーブは非常に効果的だ。エースのシェーン・ビーバー投手とともに、2023年以降も強力なクリーブランドの投手陣の核として活躍が期待される。」

■ストーリー
カル・クアンティル投手は当初、2013年のMLBドラフト26巡目でニューヨーク・ヤンキースに指名されたが、契約せず、スタンフォード大学に進学した。その3年後、サンディエゴ・パドレスが2016年MLBドラフト1巡目の全体8位で再び指名し、その時はサインをした。

パドレスのNo.12プロスペクトだったクアントリル投手は、2019年5月1日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーリーグデビューした。この試合に先発し、5回2/3を2失点、3奪三振と試合を作ったが、パドレスが5-1で敗れた。5月25日、対トロント・ブルージェイズ戦で5度目の先発マウンドに立ち、6回をわずか2安打3失点と好投し、MLB初勝利を挙げた。1年目のシーズンは18試合の先発を含む23試合に登板し、6勝8敗、防御率5.16で終了した。

2020年8月31日、トレード期限前に、パドレスからクリーブランド・インディアンスに超大型トレードで移籍することになった。2022年に最高のシーズンを送った。32試合の先発で186.1イニングスを投げで15勝5敗、防御率3.38と見事な成績を残した。15勝はアメリカン・リーグで4位にランクされた。

■MLB通算成績
2022年のシーズン終了時点で、MLB4シーズンにおいて113試合、471イニングスを投げて31勝16敗、防御率3.54、369奪三振を記録している。
(MLB No.395 KAISPO No.1575)